ビール

ビールとは

ビール(beer)はアルコール飲料の一種で麦芽をベースとして製造する。紀元前から存在していたとされ、長い歴史を持ち、現在に到るまでアルコール飲料の中でも非常にポピュラーな飲み物で多くの人々に愛され、世界中に広まっている飲料。

概説

一般的にビールの製法は大麦を発芽させた麦芽(モルトとも呼ばれる)をビール酵母を使ってアルコール発酵させて作っている。なお、大麦を発芽させる理由としては、そのままアルコールは発酵しないため、糖化を行い含まれるデンプンを糖に変えている。ちなみにビールの苦味などの味わいの違いは発酵の終わりに酵母が沈む下面発酵酵母と、発酵中に酵母が液の表面に浮かび上がる上面発酵酵母に違いがある。日本の場合主に下面発酵酵母を使用しており、ビールの種類としてはピルスナーと呼ばれる、黄金色のビールになる。

ビールは麦芽100%ビールが一般的だが、コーン・スターチ等を原料としているビールも多く、種類も豊富にある。またアルコール分に関しても3~8%程度で発酵の度合いによってもアルコール度数は変化する。ハーブの一種であるホップは、ビールに苦味や香りを付け、酵母により糖質をアルコールと炭酸ガスに分解して分裂し成長を促している。ビールとの相性が良く現在では多くのビールに対してホップが活用されている。

なお、よく耳にする生ビールという名称は製造工程において熱処理を行っていないビールのことを指し、現在では多くのビールは熱処理自体を行っていないため多くビール=生ビールになる。熱処理を行う場合の目的としては酵母の働きを止め、また醸造の工程で紛れた雑菌の活動を止めるために行う。なお、処理は高温で沸騰させるような温度ではなく50~60度という低い温度で処理を行う。

種類

ビールは種類が豊富にあり、それぞれに特徴も異なっているが大別するとラガービールとエールビールに大別される。なお主なビールの種類としては以下の通り。

ラガービール

ラガービールは前述した下面発酵酵母を使用したビールになり、スッキリとした喉越しが特徴的。エールと比較した場合癖が少なく、料理やつまみに合うタイプの飲料。代表的なビールとしてはピルスナー、シュヴァルツ、ボックなど。

エールビール

エールビールは上面発酵酵母を使用したビールで、香りが強いものや苦味が強烈なものもある。種類としてはIPAのように癖が強いものから、ヴァイツェンのように飲みやすくフルーティーなビールまで多種多様に存在する。
代表的なエールビールとしては、ペールエール、スタウト、IPA、ヴァイツェンなど。

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