
アリババグループ(阿里巴巴集团)とは
アリババグループ(以下、アリババ)は中華人民共和国杭州市に本社を構えるeコマースなどを中心に成長したグローバルIT企業。
概説
アリババは1999年4月に英語の教師をしていた創設者であるジャック・マー氏と18人のメンバーでアパートの一室で始まった。当初開始させたアリババ・ドットコムは主に企業向けのBtoBサイトとして運営されていた。アリババは設立後半年になる1999年10月にソフトバンク、ゴールドマンサックスから出資を受け資金調達に成功し、その後2003年に開始された一般消費者向けのEコマースであるタオバオ・ドットコム、翌年2004年に開始したオンライン決済サービスであるアリペイなどが成長し存在感を発揮していく。
同時期に大きく成長したアマゾンを筆頭にインターネットでの商取引が世の中全体に広がっていった事や、中国が経済成長する時代の後押しも受けて中国市場を席捲したアリババは世界的にも巨大な組織に成長した。
その後、2014年にニューヨーク証券取引所に上場を果たしたことで、世界でもTOP10の市場価値を付ける企業になり、現在では物流からデジタルメディアまで中国における主要な産業の中核企業となっている。
特徴
アリババはコアコマース、デジタルメディア・エンターテイメント、ローカルサービス、決済・金融、物流、マーケティング、クラウドコンピューティングなどの部門を有しており、B2BとしてAlibaba.comを、C2CとしてTaobaoを、B2CとしてTmallをそれぞれ運営しておりインターネットにおける主要な商取引を抑えている。主要なサービスは以下の通り。
タオバオマーケットプレイス(淘宝網市場)
タオバオマーケットプレイスは2003年に開始した中国で最大級の一般消費者・中小企業向けのC2Cのプラットフォーム。
ALIBABA.COM
アリババが最初に手掛けた事業の一つで、オンラインで行える国際的な卸売りサービス。
AliExpress
グローバルに展開するEコマースプラットフォームで消費者が中国のメーカー・業者から直接商品を購入できる。
1688.com
1688.comは中国の国内でのB2Bプラットフォーム。
alimama
アリママはアリババのプラットフォームで行うマーケティングテクノロジーで、データを活用してより収益化を行えるようにするサービスを提供している。
CAINAO
ツァイニャオネットワークはデータを駆使して物流の業務効率を向上させるプラットフォーム。
TMALL
国際的なブランド品を中心としたショッピングモールサービス。
アリババクラウド
IaaSサービスを手掛ける事業でデータベース、ストレージといったインフラの基盤からビッグデータ分析、機械学習、IoTサービスなど、クラウドコンピューティングで必要な部門をカバーしている。
ANT FINANCIAL
テクノロジーを駆使して金融サービスを提供する企業。デジタル決済サービス、金融技術プラットフォームサービスを運営。
会社情報
会社名 | Alibaba Group Holding Limited |
---|---|
設立 | 1999年4月 |
本社所在地 | 中華人民共和国浙江省杭州市余杭区文一西路969号 |
事業内容 | 小売、B2B、ローカルライフ、デジタルメディア、エンターテイメント、新規事業、ロジスティックス、デジタルマーケティング、決済、金融、インフラ、他 |