アンカリング効果(心理学)

アンカリング効果とは

アンカリング効果(Anchoring effects)は心理学における手法・考え方の一つで、他者に最初に印象的なことを行うことで、その後の意思決定に自身に優位的な状況を作り出すというやり方のこと。

特徴

  
アンカリング効果は何らかの要求を通したい際に、副次的な良い条件・状況を最初に提示し相手の判断を鈍らせることを目的とする。
例えば、何らかの商品の値札に半額割引というシールが貼ってある場合、人は直感的に得であると考えてしまうが、本当に得か否かはその状況下では判断しづらく、その商品が元々幾らだったのかを知っている必要がある。事前に情報を掴んでいることで適正価格が推定できるため、得か否か判断できる。
そのため、アンカリング効果は対象を理解している人の場合は働かせづらいという性質がある。

なお、上記のような商品の値段をもともと釣り上げている状態を作り出して半額などをうたい消費者に対して安くみせかける手法は景品表示法に抵触する恐れがあり、該当した際には罰則を受けなければならないため注意が必要になる。

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