バンドワゴン効果(心理学)

バンドワゴン効果とは

バンドワゴン効果(bandwagon effect)は行動心理学における考え方の一種で、多数派が選択しているものに後続も流されやすいという心理的な状況あるいはその効果のことを指す。根拠や証拠ではなく人々がバンドワゴンに乗る様を表現した言葉。政治に由来する言葉だがマーケティングや投資活動などの分野でも語られる言葉。

概説

バンドワゴン効果は人が何かを選択する際に多数派が選んだものを他の人も選択し易いという考えに基づく。これは、例えば選挙における事前の選挙予測などで優勢と報道された党に投票しやすくなったり、身近なところで言えばSNSにおけるフォロワーや登録者の数などが多ければ多いほど(多くの人に選ばれているため)自分もフォローするという行動に繋がっている。あるいは売れ筋ランキングなども該当する。

こうした人の心理的側面を利用したマーケティングは、例えばキャッチコピーに「ベストセラー」や「多くの人に愛されている」といったような文言をつけて煽るなど、あらゆる業態で盛んに行われている。バンドワゴン効果にはそれを裏付けるための合理的な効果が現れた際により形成されやすくなるため、行列ができる飲食店などは身近な例として挙げられる。

また、近年では前述したようにSNS、特にTwitterInstagramなどでは多くのフォロワーを手にしていることが、合理的な効果として表出されバンドワゴン効果を働かせやすくなる。またフォロワーはその後のアカウントの成長にも繋がる重要な点でもあるため、コンテンツよりもフォロワー獲得を目指す手法を取る人も多い。

これはSNSではアカウントが支持されているという数がフォロワーに限らず、例えばTwitterではRTやいいね、など可視化されていることが大きく、SNSはバンドワゴン効果を働かせやすい媒体だとも言える。

一方で、多くの人が支持しているものを選択したくないという考え方もあり、これはアンダードッグ効果と呼ばれる。アンダードッグ効果は簡単に言えば反感びいきという事になり、優勢なもの・ことあるいはそうした状況を支持せず逆に不利な方を支持・選択する。

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