バンクシー

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バンクシーとは

バンクシー(banksy)はイギリスのグラフィティアーティスト・匿名の活動家で、路上に描かれた社会を風刺したアートが高く評価されている。

概説

バンクシーは1990年代よりイギリスのブリストルにてグラフィティアートの活動を開始した。その後1997年にマイルドマイルドウエストと呼ばれるグラフィティをブリストルのストークスクロフト80番地の壁面に描き、注目を集める。その後2000年代に入ると拠点をロンドンに移し、またイギリスだけではなく世界各地の路上の壁にグラフティを残し始めるようになる。また、作品を集めた展覧会なども行われるようになり、後半になると壁画がオークションなどにも扱われるようになり高額で取引された。

なお、バンクシーはコレクターが騙されて偽物の作品を掴まされる事がないように作品を認定する機関であるペストコントロール(Pest Control)を立ち上げている。
2010年に入るとExit Through the Gift Shopというバンクシーが監督したドキュメンタリー映画がリリースされ、本作品は最終的にアカデミー最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネートされるまで評価され流ようになった。
日本においては2019年に東京港区の防潮扉に描かれたネズミの絵がバンクシーの作品なのではないかと噂された事がある。

特徴

バンクシーのグラフィティの特徴は基本的に反権力・反権威的なスタンスを取り、何らかの対象に対して皮肉や風刺を効かせたメッセージを発信している。
技法としてはステンシルアートと呼ばれるあらかじめ作成した型紙の上からスプレーを吹きかける形で行われており、これにより短時間でグラフィティを完成させる事が可能になっている。

また、グラフィティが投下される場所は政治的に争議の的になっている地区や美術館や博物館のような権威的な場所にもグラフィティとは異なり、作品を勝手に展示するなどのような手法でもメッセージを主張している。

なお、バンクシーの作品は注目され保存されるものがある一方で、2020年7月にロンドンの地下鉄で発見されたグラフィティのように気づかずにそのまま消されてしまうものもある。

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