保育士

保育士とは

保育士(ほいくし)は保育・児童福祉施設などにおいて子どもを預かり保育を行う人またはその職業のことを指す。なお保育士として勤務するためには国家資格である保育士資格が必要になる。

概説

保育士は、児童福祉法に規定された保育士資格を有する者が就く事が出来、持たない者は保育士として名乗る事は出来ない。また保育士には児童の保育だけではなく保護者に対する保育の適切な指導が行える能力も必要になる。

ちなみに、保育士は名称独占資格となり、前述の通り資格を持っている人以外は名称の利用が出来ない。これには保育士だけではなく社会福祉士や介護福祉士などが当てはまる。例えば、育児をしている母親は子どもを育てる・保育を行うことに関しては保育士とほぼ変わりがないが保育士とは名乗れない。

保育士の資格取得方法

保育士になるためには、まず国家資格である「保育士資格」の取得が必要となる。方法としては以下の2つになる。
1、指定保育士養成施設での、指定科目の勉強・実習・卒業
2、保育士試験に合格

指定保育士養成施設

指定保育士養成施設とは厚生労働大臣が指定する保育士を養成する学校その他の施設のこと。対象となる施設にて、所定の課程・科目を履修し卒業する方法。一連の科目の中には実習も含まれており、保育所と児童養護施設での校外実習がある。この施設において指定された科目を修了し卒業すると保育士国家試験の受験は免除され、資格を手にする事が出来るようになる。

保育士試験

・大学等(大学院、大学、短期大学、専門学校のいずれか)を卒業する
・高等学校の2年制保育専攻科を修了する
・大学に2年以上在学し必要以上の単位を取得する
これらの条件を満たし、国家試験を受講し合格する。

その他

幼稚園教諭免許所有者は申請を行うことで保育の心理学、教育原理、実技試験が免除になる。また社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の有資格者は免除申請を行うことで社会的養護、子ども家庭福祉、社会福祉が免除になる。また筆記試験に合格した場合その分に関しては有効期限があり合格した年を含めて3年間は免除される。免除などの内容詳細はこちらより確認できる。

保育士の仕事内容

保育士は保育に欠ける(仕事や病気などの理由から子育てが出来ない)保護者の代わりに、保育施設で0歳から6歳(就学前)までの乳幼児の保育を行う。乳幼児期という人格形成において、非常に重要な時期に多くの時間を共に過ごすため子どもにとって保育士は、保護者と同じような立場であり、信頼できる存在である必要がある。

また保育士が行う仕事の範囲に関しては子どもに関することは、すべてが含まれる。
特に子どもの命を守るということは土台になっており、その上で排泄・食事の提供・昼寝の世話・着替えといった基本的生活習慣の形成も行っていく。他では子どもの発達理解と援助、環境づくり、地域社会とのかかわりや保護者の支援なども含めて業務は多岐にわたる。

近年では保護者に対し様々なニーズに応えるために、提供する保育サービスの種類は広がっており保育士の業務も多様化している。特に都市部においては待機児童の問題や保育の質など乳幼児へのかかわり方も変化している。こうした時代の変化に対し就業環境、特に給与などの面で改善が進まず労働負担が多くなり、その結果離職者が増えて保育士が不足するという問題も起こっている。

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