クラウドゲーム

クラウドゲームとは

クラウドゲーム(Cloud gaming)はゲームをストリーミングで配信するサービスのこと。利用する際は端末にアプリケーションを導入するだけで行え、プログラムも含めたデータなどは外部のクラウド環境上に置かれる。

特徴

クラウドゲームにおいては操作した内容はインターネットを介してサービス提供側のサーバで処理され、その結果をモニターで確認する。
処理を全て端末(PCやゲーム機など)で行うと使用する機器など環境で差が出てしまうが、クラウドゲームの場合は端末やゲーム機は全てサービス提供者にあるため、ユーザーは操作をモニターで確認するだけという仕組みになる。
これにより低スペックな端末でも行う行為は操作入力情報を送るだけなので、処理に問題が生じる可能性が少なく、環境に依存することなくサービスを楽しむことが出来る。

また、ゲームを開発する企業側としても、アプリケーションの類は一切ユーザー側には渡らないため、複製などの違法コピーに対してリソースを割く必要が無くなる。ただし、この点は中古ソフトなどを扱う事業者にとっては少なからずダメージが発生する。
更にアップデートなどもユーザーに配布する必要が無くなり、中央のプログラムを更新すれば良くなるため開発のコストも下がる。

一方で、クラウドゲームを行う端末や契約しているネットワーク自体が遅いとコンマ秒など高度な即時性を求められるアクションゲームなどでは不便になることも指摘されており、この点をどうやって解消するかが今後クラウドゲームが発展するかの焦点となる。

他では現状ではプラットフォーム利用料とは別にゲームプログラムに費用を割く必要があるものが多く、今後普及するにしたがってこのモデルが認知されていくか、普及への足かせになるか注目される。

主なクラウドゲームサービス

Stadia(Google社)

StadiaはGoogleが提供するクラウドゲームサービス。日本では未対応でアメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドでサービスが2019年より開始されていたが、2023年にはサービスの終了が発表されている。詳細:Stadia

PlayStation Now(SIE社)

PlayStation Nowはソニー・インタラクティブ・エンタテインメントが提供するサービス。PS4、PS3を楽しむことが出来る上にいくつかのゲームはダウンロードが可能。PS4やウィンドウズOSのパソコンで遊ぶことが可能。

GeForce Now(Nvidia社)

GeForce Nowは米国の半導体メーカーであるエヌビディア社が提供するサービス。GPUの開発・製造を手がける同社が提供するサーバ上にプログラムを配置しデータなどもサーバで保管される。サービスとは別にゲームタイトルをストアで購入する必要がある。日本ではソフトバンクとKDDIが販売に関して手がけている。

xCloud(Microsoft社)

xCloudはマイクロソフト社が提供するクラウドゲームサービス。xboxで提供するゲームが遊べるようになるという話もあり、WindowsのPC、DUALSHOCK4への対応が予定されている。

Luna(Amazon社)

2021年に米国から開始が予定されているゲームサービスで、コントローラーを使用して操作する。他のクラウドゲーム同様端末にソフトウェアをダウンロードする必要がなく、そのまま遊ぶことが可能。

FACEBOOK GAMING(Facebook社)

Facebookが2020年10月26日より米国の特定の地域にて提供が開始したサービス。無料で利用が可能だが、iPhoneなどApple製品での提供は行われていない。ただし今の所という声明も発表しており、今後の対応に注目が集まっている。

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