コンピューターウイルスとは
コンピューターウイルスは意図的に作られたプログラムでコンピューター内に入り込み何らかのファイルに寄生した上で増殖し、その後ユーザーにとって不利益となる悪質な処理を行うものを指す。パソコンが主にターゲットにされているがスマホをターゲットにしたウイルスも近年では増加している。
概説
コンピューターウイルスは前述したように特定のファイルに寄生しながら増殖するプログラムのことで、ウイルスとは別にマルウェアと称されることがある。ただし、マルウェアとはウイルス以外のトロイの木馬やワームなどを含む総称であり、厳密にはコンピューターウイルスはトロイの木馬やワームとは性質が微妙に異なる。
コンピューターウイルスの特徴はまず勝手に増殖することが挙げられ、これは動的には行われずあくまで静的に増殖する。仕組みとしてはコンピューターウイルス自らがコピーし、次々とファイルを作成し膨らませることで感染を広げていくことだ。これを自己伝染機能と呼ぶことがある。
またコンピューターウイルスは発生したタイミングが分からないケースが多い。これは病気のウィルスと同じように感染したからといって、すぐに悪質な処理が行われるわけではなく、感染してから一定期間作動しないようにプログラムされているケースがあるためになる。さらにコンピューターウイルスによっては、次に再起動した時に悪質なプログラムを実行するタイプも存在する。このようにコンピューターウイルスは感染経路を特定されないように様々な偽装を行なっていることが多い。
さらにウイルスによっては最終的に端末内のデータを破壊するように設計されているものもあり、これに感染した場合、パソコン内にある重要なデータを破壊されたりし、端末が起動出来なくなるなど、非常に重要な被害を受ける危険性がある。これは発病機能と呼ばれ、多くの場合、この状態になってしまうと端末自体の簡単な復元は難しく、初期化などを検討しなければいけなくなる。
対策
コンピューターウイルスに一度感染してしまうと発見が難しく、対応にも手間を要してしまうため、現在ではウイルス対策ソフトを導入し監視機能を強化することが重要になってくる。特にオンラインで行える範囲が拡張している現代ではあらゆるシーンにウイルスが介在する可能性があるため、怪しいサイトやファイルは使わず正規のルートで使うこと心がけ、感染経路として多いメールに関しては怪しいメールは開かないことが大事になる。他では、ルーター等がウイルスを検出し遮断するなどの機能を持つものや、ウイルスのフィルタリングの機能を提供しているISPなども存在するため活用すると良い。