サイファーとは
サイファーは駅前の広場や公園などにラッパー同士で集まり、輪になって即興でラップを披露していくこと。またはヒップホップダンスなどを繰り広げて技を披露していくような場もあり、そうした遊びの総称を指す。特に近年ではヒップホップが人気になるにつれ様々な街でサイファーが行われるようになっており、Twitterなどで開催を宣伝していたりする。
特徴
元々サイファーはアメリカのヒップホップシーンにおいて、屋外でフリースタイルでラップを始め遊ぶことが始まりで、各人が持ち寄ったラジカセなどを元に音を鳴らし、そのビートに合わせて順番にラップを行っていく。またヒューマンビートボックスでビートを作るなど機器を使わない場合もある。順番は特に決まりが無く、自分が入れるタイミングでラップを始め、他のラッパーもそれに対して呼応していく。ただし、厳密にこれがサイファーのやり方であるというものは存在せず様々なやり方が考えられる。
また、サイファーを行う集団によっては、誰かがライミングをしている途中に割りこむ形で乱入しMCバトルのように対戦を行う所もある。
サイファーは全国各地でゲリラ的に行われており、サイファーを確実に行う団体などは少なくどちらかと言えばクルー単位や友達同士でラップで遊ぶノリが強い。ただし、都市部の特定のエリアにはサイファーを目的にラッパーが集まって来るシーンは存在しており、そこでスキルを磨きMCバトルなどに参戦していくラッパーなども多い。
なお、日本における有名なサイファーとしてはR指定やふぁんくなどを輩出した大阪の梅田サイファーが挙げられる。