データベース(IT)

データベースとは

データベースとは検索しやすく整理された情報の集まりのことを指す用語。一般的にはコンピューター上で管理されるデータを指す事が多いが、紙媒体などで管理された住所録などもデータベースとなる。

概説

データベースは保存したデータをあらゆる状況で活用できるように作成され利用されている。何らかのデータを管理する場合、そのまま何の関連性も持たない状態で保存をしてしまうと探し出す際に大きな労力が必要になってしまうが、何らかのデータを軸に保存しておく事で検索時に手間無く探し出す事が可能となる。

これは社内におけるシステムに留まらず世に公開されているウェブサイトなどでも同義であり、例えば多くの人が利用しているGoogleの検索エンジンにしてもプログラムを用いてGoogle社のデータベースを操作し結果を表示するという形式になる。あるいはアマゾンの商品検索においてもアマゾン社のデータベースの中から商品を抽出して情報を探すという事になる。これらはあくまでもデータを整理し保存しているデータベースがあり実現されている事になっている。

なお、コンピューターで扱うデータベースを大別すると関係型、階層型、ネットワーク型などのカテゴリーに分けられそれぞれに異なった特徴を持っている。

関係(型)データベース

関係データベースはリレーショナルデータベースとも呼ばれ、列と行で管理するデータベースになる。現在最も多く利用されているデータベースの種類になり、多くの管理ツール(リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS))がこの形式で存在している。代表的なRDBMSとしてはOracle(オラクル社)、SQL Server(マイクロソフト社)、MySQL(オープンソース)、PostgreSQL(オープンソース)などがある。

階層型

階層型データベースは何らかの親を頂点として、そこから下に枝を広げていくツリー形式の構造になる。これは会社に例えると会社が一番上にあり、その下に幾つかの部署があり、それぞれの部署には課がありといった形で構成される。この形式は検索のルートが一つに限定されるため検索速度が速いという特徴を持つが、一方で変更や削除などがある場合、古いデータは削除して新しいデータを追加、などのように手間がかかり、かつ膨大な数になるとミスなども増加するという点がデメリットとしては挙げられる。

ネットワーク型

ネットワーク型は階層型にさらに利便性を持たせた形で、親を柔軟に設定できる、あるいは紐づけたデータの二重登録が可能となるなどの利点がある。但しこの形式のデータベースはハードウェアの性能の向上や利便性などの観点から使用されるケースは少なくなっている。

データベース管理システム(DBMS)

データベースはその運用の為に様々な管理用のシステムが存在している。管理ツールが必要になっている理由としては業務効率化の観点が大きく、データベースにデータを追加・削除など更新していく際に煩雑な処理を行わなくとも追加・更新が行えるようになるため用意されている。
なお、この管理システムにおいても、当初は階層型やネットワーク型が多かったものの、前述した通り現在ではリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)が多く利用されている。

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