ディープインパクトとは
ディープインパクト(Deep Impact)は日本の元競走馬・種牡馬。現役時代は牡馬3冠を含めて輝かしい成績を残した名馬で通算成績は14戦12勝。2019年7月30日没(17歳)。
競走馬としてのディープインパクト
ディープインパクトは兄ブラックタイドの期待が非常に高く、その弟ということもあり注目度は高かった。ただし、雄大な馬体を誇る兄と比べると華奢であったため、幼駒時代は兄ほどの評価ではなく、当歳のセリにおいても7000万円で落札されている。
2歳になり栗東の池江厩舎に入厩して調教のメニューをこなしていくが、同期と比べると小さく成長を促す必要があったため、デビューに向けてはじっくりと調整が進められた。
デビュー戦となった2歳の年末の新馬戦ではのちに重賞を勝利することになるコンゴウリキシオーを完封し、翌年の若駒Sでは他馬とは次元の違う脚を披露して勝利。この時点でクラシックの主役として競馬界では評価されていた。
その後弥生賞を勝利すると、本番となった皐月賞、日本ダービー、夏を越して神戸新聞杯から菊花賞まで連勝街道を突き進み、無敗の三冠馬になった。
最終的に競走馬としてディープインパクトは牡馬クラシック3冠に加えて天皇賞春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念と軒並みビッグレースを勝利するなど圧倒的な強さを示した。馬体は大きくないがその分軽く弾むように走る走法は飛んでいるようと形容された。
なお、4歳時にはフランスで行われる凱旋門賞に参戦し日本馬として初となる勝利を目指したが、最後の直線で失速し3着で入線した(その後、レース後の調査で競走馬に与えてはいけない禁止薬物が検出されて失格処分となっている)
凱旋門賞後にジャパンカップに参戦し勝利、現役最後のレースとなる有馬記念でも圧勝し有終の美を飾って種牡馬入りする。
種牡馬としてのディープインパクト
ディープインパクトは1年目の産駒からリアルインパクトなどGIを勝利する馬を輩出した。2年目の産駒には海外のGIを含むGI7勝馬のジェンティルドンナ、日本ダービーを勝利したディープブリランテ、3年目産駒からは同じく日本ダービーを勝利したキズナ、4年目は桜花賞を圧勝したハープスターやジャパンカップを勝利したショウナンパンドラ等、競走馬時代に負けず劣らず大活躍している。
その後も毎年活躍馬を輩出しているディープインパクトだが、2019年になり首の痛みを理由に種付けを中止するなど徐々に高齢となってきた影響が出始めた。その後7月30日早朝に頸椎に骨折が判明し、回復の見込みが無い事から安楽死の処置がとられた。
なお、残された産駒の中からも2019年に桜花賞、翌年に安田記念を制するグランアレグリアや、無配で三冠を制したコントレイルなどを輩出している。
ディープインパクトの血統
サンデーサイレンス | ヘイロー |
---|---|
ウィッシングウェル | |
ウインドインハーヘア | アルザオ |
Burghclere |
ディープインパクトの競走馬成績
レース名 | 着順(騎手) |
---|---|
2歳新馬 | 1着(武豊) |
若駒S | 1着(武豊) |
弥生賞 | 1着(武豊) |
皐月賞 | 1着(武豊) |
東京優駿 | 1着(武豊) |
神戸新聞杯 | 1着(武豊) |
菊花賞 | 1着(武豊) |
有馬記念 | 2着(武豊) |
阪神大賞典 | 1着(武豊) |
天皇賞(春) | 1着(武豊) |
宝塚記念 | 1着(武豊) |
凱旋門賞 | 失格(武豊) |
ジャパンカップ | 1着(武豊) |
有馬記念 | 1着(武豊) |
ディープインパクトの種牡馬成績
年 | 順位 |
---|---|
2010年 | 40 |
2011年 | 4 |
2012年 | 1 |
2013年 | 1 |
2014年 | 1 |
2015年 | 1 |
2016年 | 1 |
2017年 | 1 |
2018年 | 1 |
2019年 | 1 |
2020年 | 1 |
競走馬情報
生年月日 | 2002年3月25日 |
---|---|
性別 | 牡馬 |
毛色 | 鹿毛 |
通算成績 | 14戦12勝 |
主な勝ち鞍 | 牡馬クラシック3冠、有馬記念、宝塚記念、天皇賞・春、ジャパンカップ |
所属厩舎 | 池江泰寿(栗東) |
生産者 | ノーザンファーム |