エコーチェンバー現象

エコーチェンバー現象とは

エコーチェンバー現象(echo chamber effect)とは音が反響するように作られた反響室での現象のように、何らかの意見を投げた際に肯定的な意見やほぼ同様の意見が自身あるいはコミュニティに返って来ることを指す。

概説

特定の興味・関心・目的などを共にする閉じた人間関係や組織の中においては、その中で通じる公式見解に対しては肯定的な意見が通用し、否定的な意見は大きな反発を引き起こすか、あるいは全く無視されるということになりやすい。

この場合で問題だと考えられる点としては、仮に公式見解が誤ったものであったとしても、否定的意見が拒絶・無視される形になることである。そして閉じた空間内においては真偽の如何を問わずにコミュニティ内での公式見解(共通認識見解とも言える)が永遠と反響し続ける状況になる。

この現象は過去から現在に到るまで指摘され続けているが、特に近年においてはSNSをはじめとしたインターネットを介したコミュニティの形成と発達、およびサービス内で使用されているレコメンド機能やブロック機能などにより、エコーチェンバー現象が促進されているのでは無いかと議論されるようになっている。

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