エコシステム

エコシステムとは

エコシステム(eco system)とは広義には自然界に存在する循環する生態系のサイクルのこと。ただし、現代では独自の経済圏を表す言葉として用いられる機会が多く、その場合特定の企業や団体、集団内で回っている経済圏のことを指す。その他ではテクノロジーの構成を指し示した例えとしても使われる。

概説

経済におけるエコシステムは前述した通り、多く場合において生態系に例えられる。

例えば自然界におけるエコシステムは食物を採取・生産しそれを生物が摂取し、排せつ物などから肥料を生み出し、それを肥やしとして作物を生産するような、循環する生態系のサイクルのことになる。一方のビジネスシーンにおいて使われる場合もこうした循環する環境を経済に当てはめた考えとして存在している。

ビジネスにおけるエコシステムの例を挙げると、何らかのサービスを利用している人に対してそのサービスと連動する自社が保有するニーズに合致したサービスを提案していく。特定の企業(グループも含む)が開発したサービス全般を利用させる事で、日々の生活における消費活動そのものが特定の企業が提供するサービス内で充足されるようになる。結果として企業としては顧客を広く囲い込む事が出来るようになる。またエコシステムの中における手続きなどを連動させ簡略することで、いずれかのサービスを抜けた場合に手続きが煩雑になり顧客が抜けづらくすることも行なっている。

この点で言えば、特に近年ではポイントサービスなどを顧客に付与し、自社のサービスに限定して使用出来るようにすることで離脱する場合のデメリットとして機能させている。

他では、企業内の活動に対してもエコシステムという表現が行われることがある。例えば、得た資金を給与として社員に配布し、その社員が所属する会社のグループ企業が運営する飲食店やサービスなどを利用し、グループ企業内の小売り企業で商品を買い、病気の際はグループ企業の病院に受診するなど、生活のあらゆるシーンをグループ内で完結する事で、企業が得た資金はグループ内のいずれかに落ちる事になり、外部に逃げる事を防ぐ事が出来る。

こういったエコシステムは上記例のように極端なものでは無くとも、関連会社や提携企業などビジネスを進める上で出来る限り自社に関係を持つ者同士で選ぶという事を行うこともある。

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