電動自転車

電動自転車とは

電動自転車とは電気自転車とも自転車と呼ばれている電気の力により動く自転車のこと。

概説

電動自転車は電動機能を使わないでペダルをこいで走行することも可能で、一方でペダルをこがないとモーターが動かない自転車もあり、これを電動アシスト自転車と呼んでいる。電動自転車と電動アシスト付き自転車とを混同している人も少なくなく、両者の大きな違いとしてはモーター単体のみで自走可能かどうかという点である。

電動自転車の歴史としては1979年までさかのぼり、当時のナショナル自転車工業(現:パナソニック サイクルテック)が最高時速18kmの「DG-EC2」と呼ばれる製品を開発し販売した。当時の電動自転車は電池性能であったため人気が得られず、さらに時代を先取りしすぎた感があったためか販売は思うように伸びなかったと言われている。さらに5年後にはホンダがガソリンエンジン搭載の「ホンダ・ピープル」を販売したがこちらの製品も思うようには普及しなかった。
電動自転車の歴史が大きく動いたのは電動アシスト自転車が認可されたことが契機となり、多くのメーカーが開発に力を注ぐようになった。その後1993年にヤマハ発動機がヤマハ・PASを販売し大きくヒットしたことで、一般社会に広まっていった。

特徴

電動自転車と電動アシスト付自転車は別物で、今主流となっているのは電動アシスト付自転車の方になる。電動アシスト付自転車の特徴としては電動機によって人力を補助する自転車のことになり人がペダルをこがないと、走行ができない。

経済産業省が行った調査によれば、2018年上半期における日本国内で製造された自転車のうち、約3分の2が電動アシスト自転車となり、さらに金額ベースに計算すると、約86%が電動アシスト自転車が占めていると見られている。これは電動アシスト付自転車がかなり広く普及していることを示すデータといえるだろう。

電動アシスト付自転車が広く普及するに従って、様々な種類・タイプが販売されている。例えば一般的な「シティサイクルタイプ」では、通勤・通学や買い物用として広く用いられている。前輪の上にカゴがついているタイプが多く、いわゆるママチャリのような形態の自転車になる。また小さな子どもを後ろに乗せる「子供乗せタイプ」も少なくなく、子どもを乗せて漕ぐことは体力を要してしまい、特に坂道を上がる時などは非常に大変なため重宝されている。また安全面を考慮しても電動アシストは有効である。

また、街乗りに使う「ミニベロ・折りたたみタイプ」も一部のユーザに人気で、多くの自転車では折りたたみが可能で、車両本体が軽いというメリットがある。その他にはサイクリングなどで使われる「スポーツタイプ」も存在する。

注意点としては電動自転車は車体が重たいため、タイヤの空気の減りが必然的に早くなり、またバッテリーなどの故障時はそのまま負担となるため修理費などがかさむ可能性がある。

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