延暦寺

延暦寺とは

延暦寺は滋賀県大津市にある寺院で、『古都京都の文化財』のひとつとして、1994年12月にユネスコの世界遺産に登録された。

概説

『延暦寺』の開祖である平安初期の僧、『最澄』によって『一乗止観院』を建立したことが始まりと言われている。780年に行表に出家した最澄は、785年に比叡山で修行をして、東大寺で戒律を受けたことにより、正式の僧となった。788年、一乗止観院(比叡山寺とも呼ばれていた)を建立。その後、804年に空海と共に遣唐使の一員として唐に渡り、天台山で天台教学を学び、約一年後に日本に帰国した最澄は『天台宗』を開いた。最澄の努力が実り、806年1月26日に朝廷によって天台宗が公認された。(※これにより、1月26日は天台宗開宗の日となった。)823年に、元号でもある延暦にちなんで『延暦寺』の寺号が許された。しかし、許可されたのは、最澄が亡くなった後のことである。最澄の死後、延暦寺に大乗戒壇の建立の許可がおりたことによって、独自に僧を養成できるようになり多くの有名な僧を輩出した。しかしその後、戦国時代に織田信長と比叡山が対立したことによって、1571年に延暦寺は焼き討ちにあい、多くの犠牲者を出してしまう。織田信長の死後、1585年に豊臣秀吉により延暦寺は再建されて、1604年には淀殿によって横川の中堂が再建された。また、現在の延暦寺は1642年に、徳川家光によって再建されたものである。今もなお、延暦寺は多くの人々に親しまれ続けている。

延暦寺の特徴

天台宗の総本山、『比叡山延暦寺』は、東塔、西塔、横川の3つのエリアに分かれている。東塔では延暦寺の総本堂でもある『根本中堂』、多くの重要文化財が展示されている『比叡山国宝殿』など、多くの堂がある。西塔には常行堂と法華堂の2つの堂が繋がっている『にない堂』、天台建築様式の代表とも言われている『釈迦堂』などの修行の堂が集まっている。横川は多くの有名な僧を輩出した地であり、『横川中堂』、『根本如法塔』などの建物がある。また延暦寺の境内では、春は桜、秋は紅葉を楽しむことができるため、四季折々の景色を求めて来る観光客も多い。

拝観時間
東塔地区
8時30分~16時30分(3月~11月)
9時00分~16時00分(12月)
9時00分~16時30分(1月~2月)

西塔・横川地区
9時00分~16時00分(3月~11月)
9時30分~15時30分(12月)
9時30分~16時00分(1月~2月)

拝観料
東塔・西塔・横川共通券
大人:700円
中高生:500円
小学生:300円

国宝殿(宝物殿)
大人:500円
中高生:300円
小学生:100円

アクセス

延暦寺駅より徒歩→8分
駐車場あり(※無料)

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