ファミリーコンピュータとは
ファミリーコンピュータ(Family Computer)は任天堂が1983年に開発、発売した家庭用の据え置きゲーム機で発売当時の価格は14800円だった。後継機であるスーパーファミコンも含めコンピューターゲーム史における新たな地平を切り開いた傑作になり2016年には復刻版として「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が発売されている。略称は「ファミコン」で、「FC」と記載されることが多い。
概説
ファミリーコンピュータは後に数々のヒット作を生み出すことになる任天堂を有名にしたゲーム史に残る名機である。ゲームセンターなどでプレイするアーケードゲームが主流であった当時に、「家でもアーケードゲームを遊べること及びカセットを交換することにより様々なゲームを遊べるようにすること」を目指して作られた。
ファミリーコンピュータの登場によりゲームセンターに行かなくとも家でゲームをすることが出来るようになったことで、友人の家に集まってゲームをするという遊び方が広く普及した。この為、当時の子どもたちの間ではファミリーコンピュータを所持していることが一種のステータスで憧れとなっていた。
ファミリーコンピュータの特徴
ハード
ファミリーコンピュータは赤と白を基調としたデザインで、サイズは縦220mm、横幅が150mm、高さが60mmとなっている。ソフトはカートリッジ形式を採用しており、ソフトの読み込みが悪い時は接触部の金属部分に息を吹きかける光景が各家庭でよく見られた。この対処法は後のカートリッジ形式のソフトではお約束となるのだが、任天堂公式からは故障の原因となるので推奨されていない。コントローラーは横長の形状に十字ボタンとA、B、START、SELECTの4つのボタンを備えたシンプルなもので、本体と直結しており分解しなければ取り外しは不可能。コントローラーは2つ付属しており、2つ目のみマイク機能がある。このマイクは音声認識機能は無いが、音量を感知することが可能でそれに対応したソフトも発売されている。
バージョン
ファミリーコンピュータの発売日は1983年7月15日で生産時期によって本体デザインや内部基盤が異なる点も多い。1986年7月1日にディスクシステムを搭載してロムカセットとディスクカードの両方のソフトを遊ぶことが出来るツインファミコンが発売。後継機であるスーパーファミコンが活躍して注目を浴びる中、1993年12月1日に発売したのはRCA端子対応となったAV仕様ファミリーコンピュータ。一般的にはニューファミコンの名前で呼ばれている。初代ファミコンの発売から30年以上の時を経て2016年11月10日には復刻版であるニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータが発売された。ミニと名のつくとおり本体は手のひらに乗るほどの大きさで、当時発売された名作ソフトが30本収録されたものとなっている。