植毛

植毛とは

植毛(Hair Transplantation)とはドナー部位やドナーの毛根細胞を採取して、植毛したい箇所へ貼付縫合する手術のことを指す。植毛術や毛髪移植などともいう。

概説

植毛は名称の通り毛を植え込む手術であるため、かつらのように被るものとは異なっている。例えば増毛の場合、新たに髪の毛を生やす、または今ある髪の毛を増やす・髪の毛を太くさせるという意味になるが、植毛は自身の頭髪を移植する物だけではなく、ポリエステルやナイロンなど、合成繊維の人工的な毛を頭皮へ埋め込む手術も広義には該当する。そのため植毛はリスクもある程度高い手術なのが大きな特徴になる。

植毛の種類

植毛には主に以下のような方法が存在している。

パンチ式植毛法

パンチ式植毛法による手術は毛根細胞のある皮膚を専用器具を用いて採取し、別の部位に移植する手術法になる。編み出された当初、約10本ほどの毛が生えている皮膚を1株として扱い自毛を髪の毛に移植して、人工的ではない自然な毛髪にする活気的な方法であった。このパンチ式植毛法は1990年代では主流であったが、現在ではほとんど行われることがない。
パンチ式植毛法のデメリットとして、傷跡が残りやすいこと、生え際が不自然になるなどがある。

マイクログラフト法

マイクログラフトは、毛髪がある皮膚を毛髪2~3本ごとの小片(グラフト)に株分けし、植毛したい部分に分散配置をする方法。マイクログラフトも自毛植毛としてとても画期的な方法であり、自毛植毛を語る上で欠かすことができない施術方法となっている。

ニードル植毛

ニードル植毛は韓国で人気の手術法であり、日本のクリニックでもしばしば行われている方法になる。仕上がりもキレイでそれほど広範囲でない場合はニードル植毛は人気が高い。ただし広範囲に植毛するとなると、ニードル植毛は株分けの時点で、グラフトの余分な組織を相当削ぎ落とさなければいけないため、株分けに時間がかかってしまう。そのため、ベテラン医師でないと手術が難しく費用が高くなってしまうなどのデメリットが考えられる。

FUT植毛

FUT植毛の特徴は、最新の実体顕微鏡を駆使して施術を行う毛包単位の植毛であり、人工的に植毛したとは感じられないほど、自然でキレイな仕上がりとなる。またFUT植毛は自然な仕上がりに加えて、高密度植毛が可能であるために、メリットが多い。メンテナンスを行わなくて良いために、手間いらずで人気が高まっている。総合的に考えた場合、一番リーズナブルな植毛方法かと注目されているのがFUT植毛。

植毛のデメリット

植毛に関するデメリットに関しては、大きな費用がかかるというのがデメリットとして挙げられる。例えば植毛を行う場合、最低金額として100万円前後の費用となることも多く、状態によっては数百万円かかる事もある。そのため、金銭的に余裕がある人が植毛を行うケースが多い。

また他のリスクとして、施術方法によっては身体に拒絶反応が出てしまうため体が慣れるまでに時間がかかってしまう事や髪の毛が成長するまでに時間が1年ほど必要なケースも多いことなどが挙げられる。
特に前述したFUT植毛の場合、髪の毛が成長するまでに約1年ほどかかるケースもあり、すぐに髪の毛を増やしたい人には不向きだと指摘する声も多い。

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