東京箱根間往復大学駅伝競走

東京箱根間往復大学駅伝競走とは

東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)は毎年1月の初旬に行われる関東の大学による長距離リレーの大会で東京と箱根を往復する事から一般的には箱根駅伝と呼ばれている。

概説

箱根駅伝の参加校は20チームになり、関東学生連合チームが別枠として出場する。参加資格に関しては関東学生陸上競技連盟男子登録者でかつ箱根駅伝本大会の出場が4回以内、各校のエントリーする選手全員が10000mでのトラックの公認記録が34分以内など細かい規則がある。

箱根駅伝は関東学生陸上競技連盟主催の大会で共催や後援として読売新聞社をはじめ読売新聞グループが付いている。そのためレースは生中継されるのが通例となっており、正月で家にいる人も多い事から視聴率も高く、注目度は大学スポーツにおいても抜きん出たイベントになっている。
また2021年大会からユニフォームにスポンサーロゴを掲出する事が可能となっており、多くの大学のユニフォームにスポンサーが入る事になった。

箱根駅伝におけるエントリーおよびルール

箱根駅伝は各校10名のランナーをそれぞれの区間に配置し襷を繋ぎながら走る。ただし往路の鶴見・戸塚中継所では先頭から10分、平塚・小田原中継所では先頭から15分、復路では全ての中継所で先頭から20分遅れたチームは繰り上げスタートとなり襷をつなぐ事は出来ない。また復路のスタート時においては、先頭から10分以内であれば、その差により順番にスタートするが、それ以上離されたチームは10分時に同時にスタートを切る。

なお、長い距離を走る事から体調不良などにより直前のエントリー変更を認めており、参加校は補欠も準備しながら本番まで対応を行う。
また箱根駅伝への参加に関しては前年の箱根駅伝本大会で10位以内に入賞したチーム(大学)はシード権として自動的に資格が与えられ、それ以外の大学に関しては予選会で好成績を残した大学が参加可能となる。なおこの予選会における基準はランナー全員の総記録タイムが少ないチームを認めるものになり、誰か一人だけが突出して速い記録を出しても他が遅くなってしまえば参加資格は認められないものとなっている。

箱根駅伝のコース

箱根駅伝のコースは以下の通り

往路のコース

大手町読売新聞社前→日比谷→西新橋→三田→品川→六郷橋→鶴見→横浜駅→保土ヶ谷→戸塚→藤沢→平塚→大磯→二宮→小田原→元箱根→箱根町芦ノ湖駐車場入口

1区(21.3km)大手町ー鶴見中継所
2区(23.1km)鶴見中継所ー戸塚中継所
3区(21.4km)戸塚中継所ー平塚中継所
4区(20.9km)平塚中継所ー小田原中継所
5区(20.8km)小田原中継所ー箱根町芦ノ湖ゴール

復路のコース

箱根町芦ノ湖駐車場入口→元箱根→小田原→二宮→大磯→平塚→藤沢→戸塚→保土ヶ谷→横浜駅→鶴見→六郷橋→品川→三田→西新橋→日本橋→大手町読売新聞社前

6区(20.8km)箱根町芦ノ湖ー小田原中継所
7区(21.3km)小田原中継所ー平塚中継所
8区(21.4km)平塚中継所ー戸塚中継所
9区(23.1km)戸塚中継所ー鶴見中継所
10区(23.0km)鶴見中継所ー大手町読売新聞社前ゴール

箱根駅伝の歴代優勝校

箱根駅伝の歴代優勝校は以下の通り

回(西暦) 総合優勝校
第1回(1920年) 東京高等師範学校
第2回(1921年) 明治大学
第3回(1922年) 早稲田大学
第4回(1923年) 早稲田大学
第5回(1924年) 明治大学
第6回(1925年) 明治大学
第7回(1926年) 中央大学
第8回(1927年) 早稲田大学
第9回(1928年) 明治大学
第10回(1929年) 明治大学
第11回(1930年) 早稲田大学
第12回(1931年) 早稲田大学
第13回(1932年) 慶應義塾大学
第14回(1933年) 早稲田大学
第15回(1934年) 早稲田大学
第16回(1935年) 日本大学
第17回(1936年) 日本大学
第18回(1937年) 日本大学
第19回(1938年) 日本大学
第20回(1939年) 専修大学
第21回(1940年) 日本大学
第22回(1943年) 日本大学
第23回(1947年) 明治大学
第24回(1948年) 中央大学
第25回(1949年) 明治大学
第26回(1950年) 中央大学
第27回(1951年) 中央大学
第28回(1952年) 早稲田大学
第29回(1953年) 中央大学
第30回(1954年) 早稲田大学
第31回(1955年) 中央大学
第32回(1956年) 中央大学
第33回(1957年) 日本大学
第34回(1958年) 日本大学
第35回(1959年) 中央大学
第36回(1960年) 中央大学
第37回(1961年) 中央大学
第38回(1962年) 中央大学
第39回(1963年) 中央大学
第40回(1964年) 中央大学
第41回(1965年) 日本大学
第42回(1966年) 順天堂大学
第43回(1967年) 日本大学
第44回(1968年) 日本大学
第45回(1969年) 日本体育大学
第46回(1970年) 日本体育大学
第47回(1971年) 日本体育大学
第48回(1972年) 日本体育大学
第49回(1973年) 日本体育大学
第50回(1974年) 日本大学
第51回(1975年) 大東文化大学
第52回(1976年) 大東文化大学
第53回(1977年) 日本体育大学
第54回(1978年) 日本体育大学
第55回(1979年) 順天堂大学
第56回(1980年) 日本体育大学
第57回(1981年) 順天堂大学
第58回(1982年) 順天堂大学
第59回(1983年) 日本体育大学
第60回(1984年) 早稲田大学
第61回(1985年) 早稲田大学
第62回(1986年) 順天堂大学
第63回(1987年) 順天堂大学
第64回(1988年) 順天堂大学
第65回(1989年) 順天堂大学
第66回(1990年) 大東文化大学
第67回(1991年) 大東文化大学
第68回(1992年) 山梨学院大学
第69回(1993年) 早稲田大学
第70回(1994年) 山梨学院大学
第71回(1995年) 山梨学院大学
第72回(1996年) 中央大学
第73回(1997年) 神奈川大学
第74回(1998年) 神奈川大学
第75回(1999年) 順天堂大学
第76回(2000年) 駒澤大学
第77回(2001年) 順天堂大学
第78回(2002年) 駒澤大学
第79回(2003年) 駒澤大学
第80回(2004年) 駒澤大学
第81回(2005年) 駒澤大学
第82回(2006年) 亜細亜大学
第83回(2007年) 順天堂大学
第84回(2008年) 駒澤大学
第85回(2009年) 東洋大学
第86回(2010年) 東洋大学
第87回(2011年) 早稲田大学
第88回(2012年) 東洋大学
第89回(2013年) 日本体育大学
第90回(2014年) 東洋大学
第91回(2015年) 青山学院大学
第92回(2016年) 青山学院大学
第93回(2017年) 青山学院大学
第94回(2018年) 青山学院大学
第95回(2019年) 東海大学
第96回(2020年) 青山学院大学
第97回(2021年) 駒澤大学
第98回(2022年) 青山学院大学
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