原爆ドーム

原爆ドームとは

原爆ドームは、広島県広島市にある平和祈念碑で、1996年12月5日にユネスコの世界遺産に登録された。日本唯一の負の世界遺産とも呼ばれ、人類が犯した惨劇が二度と起こらぬように、後世に残された建設物でもある。

概説

原爆ドームは、元々は広島県物産陳列館という名の建物で、明治時代から大正時代にかけて、日本で活躍していた建築家 ヤン・レッツェルによって、1915年4月に建設された。(※1933年以降は、広島県産業奨励館と改称されている。)
建設された当時の広島市は、1894年に開戦された日清戦争によって経済的発展を促し、急速に発展した近代的な都市であった。広島県物産陳列館では、広島県の物産品の陳列や販売が行われていた。

しかし、好景気は長くは続かず、1929年にアメリカのニューヨークで起きた世界恐慌によって国際貿易が縮小した日本は、経済的に追い詰められた結果、第二次世界大戦に勃発した。

戦争によって、かつては近代的であった広島市にも影響を与えた。
戦争の悪化によって、1933年より広島県産業奨励館として役割を果たしていたが、1944年以降は行政機関・統制組合の事務所として使用されることとなる。

1945年8月6日に、広島県産業奨励館から南東約160m、上空約600mの地点で原子爆弾が炸裂。爆風と熱線によって大きな被害を受け、建物は全焼。建物内にいた人々も一人残らず死亡した。しかし、爆風がほぼ真上からだった為、倒壊を免れたのである。こうして、現在の原爆ドームの姿となった。

原爆ドーム=戦争の惨劇の象徴であるため、被爆者からは「取り壊してほしい」という声も多く寄せられた。しかし、二度と同じ過ちを犯さないように後世に伝える為にも保存すべきという声も上がった。長い間、議論が行われた結果、1966年に広島市議会は、原爆ドームを永久保存することを決定した。1972年以降、数回に渡り保存工事が行われている為、今もなお建物を維持することができている。

原爆ドームの特徴

原爆ドームは広島県にある市民公園「広島平和記念公園」の園内にある。
園内への入園料は無料。原爆ドームは園内からの見学は可能だが、原爆ドーム内への立ち入りは禁止されている。
原爆ドームの構造は、一部鉄骨を使用した煉瓦造、外装は石材とモルタルで作られている。3階建てで建設されており、中央は5階建の階段室で、天井が楕円形ドームとなっている。現在もその面影を残した状態で保存されている。

アクセス

・広島駅南口より路面電車(2番線宮島口行き・2番線西広島駅行き・6番線江波行き)→20分
広島ドーム前下車→徒歩すぐ
・広島空港よりバス(広島バスセンター行き)→60分
広島バスセンター下車→徒歩5分

※注意点として広島平和記念公園には、一般駐車場がない為、周辺の駐車場を利用する必要がある。

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