スズメバチ

スズメバチとは

スズメバチはスズメバチ科に属する蜂の総称であり昆虫。他の蜂の種に比べ比較的大型のサイズを誇り攻撃性も高い。英語ではwasp(ワスプ)やHornet(ホーネット)と呼ばれる。

概説

スズメバチの誕生はハッキリしておらず現在の大陸になる以前より存在していたという説がある。その後各大陸において進化し現在では様々な種が誕生している。また、交通網の発達により以前には存在していなかったオセアニアやアメリカなどにも進出し勢力を拡大させている。

スズメバチは他の多くの昆虫と比較しても攻撃的で、繁殖力が強く、また環境適応力も高いため、人里に巣を形成する事も多い。特に近年では宅地開発などにより住処を奪われたハチが都市部などに根城を構えるケースも増加しており、このことにより世界各地で人に対する被害が多数報告されている。

特徴

スズメバチは環境に適合しながら進化を続けており、種により特徴も異なるが、他のハチと比べ毒性が高く、刺された人がアナフィラキシーショックなどを併発し死亡に至るケースも多数存在する。また、ミツバチのように一度刺しても死ぬことはないため、何度も刺してくる。さらにスズメバチは毒液を飛ばすことが可能で、毒液が目や口に入ると非常に危険なため注意する必要がある。なお、スズメバチは縄張り意識が強く、巣に近づくと顎をカチカチと鳴らして威嚇行動を取る。その際に退避せずに進むと攻撃対象となり非常に危険。ただしそうした威嚇行動も取らずに攻撃してくることもあるため注意が必要。

ハチ全般でいえば視力がそこまで良くないため、特に夜の行動は少なくなり、また雨の日も移動に大きな支障が出るため控えめになる。そのためハチの巣の駆除を行うときは夜や雨のタイミングで行われることもある。

生態系

スズメバチは女王蜂を中心とした集団を形勢し巨大な巣を作り生息する。頂点に女王蜂が君臨し以下働き蜂になるメスと繁殖のために存在する少数のオス蜂がいる。女王蜂は基本的に産卵のみ行い、少数のオスもそのためだけに存在している。残りの多数を占める働き蜂が巣を作ったり、幼虫にエサを与えたり、外敵から巣を守ったりと獅子奮迅の働きを見せている。

スズメバチの種類

現在主に活動が確認されているスズメバチの種類は以下の通り
・オオスズメバチ(Vespa mandarinia)
・キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)
・キオビホオナガスズメバチ(Dolichovespula media)
・ケブカスズメバチ(Vespa simillima)
・コガタスズメバチ(Vespa analis)
・ヒメスズメバチ(Vespa ducalis)
・モンスズメバチ(Vespa crabro)
・チャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)
・ツマアカスズメバチ(Vespa velutina)
・ツマグロスズメバチ(Vespa affinis)
・オリエントスズメバチ(Vespa orientalis)
・クロスズメバチ(Vespula flaviceps)

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