法隆寺地域の仏教建造物とは

法隆寺地域の仏教建造物とは、奈良県生駒郡にある、法隆寺と法起寺の建造物から構成された、世界最古の木造建築が含まれる仏教建造物である。建築物としての価値、そして日本の宗教建築に影響を与えたこと、当時の中国、東アジアとの建築常の文化的な交流が評価された結果、1993年12月、姫路城と同時に日本初のユネスコ文化遺産に登録された。

概説

法隆寺

607年(推古15年)に、聖徳太子と推古天皇によって創建されて、当時は斑鳩寺と呼ばれいた。法隆寺の境内は、西院と東院がある。

西院

・金堂:現存している木造建築物の中で世界最古。当時の中国の建築物とも似ている。
・五重塔:日本最古の五重塔であり、木造でできている塔の中では世界最古。
・大講堂:925年(延長3年)に焼失したが、990年(正暦元年)に再建された。
・中門:飛鳥建築でもあるエンタシスの柱が特徴的。670年(天智天皇9年)に火災によって焼失したが、680年(天武天皇8年)に再建された。
・回廊:エンタシスの柱で出来ている。

東院

・夢殿:739年(天平11年)、聖徳太子を供養する為に、建築された八角円堂。

法起寺

606年(推古14年)に、聖徳太子が法華経を講説された岡本宮を寺に改めたものと伝えられている。法起寺は別名、岡本寺、岡本尼寺、池後寺、池後尼寺など、様々な呼称がある。

法起寺境内

・聖天堂:1863年(文久3年)に建築された。歓喜天像を安置している。
・三重塔:706年(慶雲3年)に建設された。現存する三重塔の中で、日本最古であり、規模も最大である。
・講堂:建設された当時、天平時代の講堂跡に建設されたことより、講堂と呼ばれている。本堂、観音堂という呼称もある。1694年(元禄7年)に再建された。

拝観料・拝観時間

2019年10月時点の法隆寺、法起寺の拝観料と拝観時間は以下の通り。

法隆寺

大人:1500円
小学生:750円

拝観時間:8:00~17:00 2月22日~11月3日 (入場は16:30まで)
拝観時間:8:00~16:30 11月4日~2月21日 (入館は16:00まで)
※注意…閉館時間が近い時間帯になると、入れなくなる施設もある。

法起寺

大人:300円
小学生:200円

拝観時間:8:30~17:00 2月22日~11月3日 (入場は16:30まで)
拝観時間:8:30~16:30 11月4日~2月21日 (入館は16:00まで)

アクセス

法隆寺

(1)法隆寺駅より徒歩→20分
(2)法隆寺駅南口よりバス(奈良交通バス72系統・法隆寺前行き)→5分
法隆寺門前バス停下車→徒歩すぐ

法起寺

(1)法隆寺駅より徒歩→40分
(2)郡山駅よりバス(奈良交通バス50・51・98系統・法起寺経由法隆寺前行き)→20分
法起寺前下車→徒歩すぐ

免責事項

用語集ドットコムでは記事の内容が正確であるように努めておりますが、掲載されている情報はその内容を保障するものではありません。そのため当サイトの情報やその利用によって発生する損害・損失に対しては一切の責任を負いかねます。また、利用に際してはこの免責事項に同意するものとみなしますのでご理解ください。

コメントを残す