HTML5

HTML5とは

HTML5はWebページなどを作成する際に使用するマークアップ言語であるHTMLの5番目のバージョンのこと。開発はワールドワイドウェブの標準規格などを勧めている団体であるW3C(World Wide Web Consortium)が行なっている。※2021年1月29日にHTML5は廃止されHTMLや関連技術を研究・開発するWHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)が開発を進めていたHTML Living Standardが採用された。

概説

HTML5はもともとAppleやMozillaなどのIT企業メンバーが中心となって結成されたWHATWGという組織によって開発が進められていた言語で、2004年に開始された。その後HTML5は2008年に最初のバージョンが公開された後、問題点などをフィードバックして修正を行っており、2020年10月時点では最新版であるHTML5.3の開発が進められている。
なお、開発にはいくつかのプロセスがあり、草案から始まり様々なテストが行われ最終的に技術として足りうると認められた際にW3Cより勧告という形で発表される。草案の時点でも情報が提供されるため、実際に実装し一部機能するケースもあるが、複数の環境下において問題なく機能するには勧告が出されるまで時間が必要になる。

バージョンと勧告の時期

HTML 5.0勧告:2014年10月28日
HTML 5.1勧告:2016年11月1日
HTML 5.2勧告:2017年12月14日
HTML 5.3草案:2018年10月18日

内容

主なタグと用途

タグ 用途
<a> ハイパーリンクを定義
<abbr> 長い単語または句の省略形を指定
<acronym> 廃止
<address> 著者の連絡先情報を指定
<applet> 廃止
<area> イメージマップ内の特定の領域を指定
<article> 記事の中身を指定
<aside> ページ内の情報に関連する補足するコンテンツを指定
<audio> 音声または音声ストリーミングを埋め込む
<b> テキストを太字で表示
<base> ドキュメント内のすべての相対URLのベースURLを定義する
<basefont> 廃止
<bdi> 双方向テキストフォーマットの目的で周囲から分離されたテキストを表示
<bdo> 現在のテキストの方向を上書きする
<big> 廃止
<blockquote> 別のソースからの引用
<body> ドキュメントの本文を定義
<br> 改行
<button> フォームなどで使用するボタン
<canvas> javascriptなどを介しグラフィックを描画するページ内の領域を定義
<caption> 説明文・補足文章
<center> 廃止
<cite> 他のソースへの引用あるいは参照
<code> コンピュータコードとしてテキストを指定
<col> テーブル内の1つ以上の列の属性値を定義
<colgroup> テーブル内の複数の列の属性を指定
<data> 要素内のテキストなどを機械が可読に伝える
<datalist> input要素内に定義する入力候補を指定
<dd> dlタグに対応する値を指定
<del> 削除したテキストを表示
<details> 折りたたみ要素を指定
<dfn> 特定の用語を定義する際に指定
<dialog> ダイアログボックスまたはサブウィンドウを定義する
<dir> 廃止
<div> 特定の固まりを指定
<dl> 説明するリストを指定
<dt> 説明するリスト内の用語を指定
<em> 強調テキストを指定
<embed> 外部のアプリケーション(プログラム)をページに埋め込む
<fieldset> フォームの入力するセットを指定
<figcaption> 図・イラスト・写真の補足情報を指定
<figure> 図・イラスト・写真などを指定
<font> 廃止
<footer> ページ・セクションのフッターを指定
<form> ユーザー入力用のHTMLフォーム
<frame> 廃止
<frameset> 廃止
<head> メタ情報・リンクなどのページに関する情報を含むドキュメントのヘッド部分を定義
<header> ページ・セクションのヘッダーを指定
<hgroup> 見出しのグループを定義
<h1〜h6> 文章における見出しを定義
<hr> 区切り線
<html> HTMLドキュメントのルートを定義
<i> テキストを斜体で表示させる
<iframe> インラインフレームとして指定したページを表示させる
<img> 画像を表示させる
<input> 入力コントロールを定義
<ins> ドキュメントに挿入されたテキストのブロックを定義
<kbd> キーボード入力としてテキストを指定
<keygen> 公開鍵と秘密鍵のペアを生成するためのコントロールを表
<label> input要素で使用するラベルを定義
<legend> fieldset要素のキャプションを定義
<li> リストアイテムを定義
<link> 現在のドキュメントと外部リソースの間の関係を定義
<main> ページの主要なコンテンツ
<map> クライアント側のイメージマップを定義
<mark> 参照用に強調表示されたテキストを表示させる
<menu> メニューのリストを表示
<menuitem> ユーザーが実行できるコマンドのリスト(またはメニュー項目)を定義
<meta> ドキュメントコンテンツに関する構造化されたメタデータを提供
<meter> 既知の範囲内のスカラー測定値を表
<nav> ナビゲーションリンクのセクションを定義
<noframes> 廃止
<noscript> ブラウザがスクリプトをサポートしていない場合に表示する代替コンテンツを定義
<object> 埋め込みオブジェクトを定義
<ol> 順序付きリストを定義
<optgroup> 選択リストで関連するオプションのグループを定義
<option> 選択リストのオプションを定義
<output> 計算の結果を表示させる
<p> 段落を定義
<param> オブジェクトまたはアプレット要素のパラメータを定義
<picture> レスポンシブ用などに複数の画像ソースを定義
<pre> 事前にフォーマットされたテキストのブロックを定義
<progress> タスクの完了の進行状況を表示
<q> 短いインライン引用を定義
<rp> ルビ注釈をサポートしないブラウザーに括弧を表示する
<rt> ルビの注釈で表示される文字の発音を定義する
<ruby> ルビの注釈を表示
<s> 正確でない、あるいは関連性が失われたコンテンツを指定
<samp> コンピュータプログラムからのサンプル出力としてテキストを指定
<script> クライアント側で処理するスクリプトをページに配置する
<section> ヘッダーやフッターのようなドキュメントのセクションを指定
<select> フォーム内の選択リストを定義
<small> テキストを小さいサイズで表示
<source> audioタグまたはvideoタグのようなメディア要素のリソースを定義
<span> ページ内でインラインでスタイルを定義する要素
<strike> 廃止
<strong> 強調したいテキストを指定
<style> 書式や見栄えなどの情報を指定
<sub> 添え字付きテキストを定義
<summary> detailsタグ要素の要約を定義
<sup> 上付きテキストを定義
<svg> SVG(Scalable Vector Graphics)コンテンツをページに埋め込む
<table> データテーブルを定義
<tbody> テーブルデータの本体を定義する行のセットをグループ化する
<td> テーブル内のセルを定義
<template> ページの読み込み時に非表示にする定義。JavaScriptにより複製し追って表示されるようにする
<textarea> 複数行のテキスト入力コントロール(テキスト領域)を定義
<tfoot> テーブルの列を要約する行のセットをグループ化
<th> テーブルのヘッダーセルを定義
<thead> テーブルの列ラベルを説明する行のセットをグループ化
<time> 時間・日付を表示
<title> ページのタイトルを指定
<tr> テーブル要素内のセルの行を定義
<track> audioタグまたはvideoタグのようなメディア要素の子としてテキストトラックを定義する
<tt> 廃止
<u> 下線付きのテキスト
<ul> 順序が確定していないリスト
<var> 変数を定義
<video> ビデオコンテンツの埋め込み
<wbr> 改行の機会
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