インフルエンサー

インフルエンサー

インフルエンサー(influencer)とは多くの他者に対して影響力を持つ人の事で、主にSNS上などで多くのフォロワーや登録者を抱えている人の事を指す。芸能人のような著名人から個人で活動する人まで現在では多くの業態においてインフルエンサーが存在するようになっている。

概説

インフルエンサーは従来のテレビを中心としたタレントのインターネット版のような存在になり、現在、彼らの多くはSNS上で存在感を発揮している。

インフルエンサーの登場はインターネットの普及などとリンクしている。初期で言えば2000年代に普及したブログサービスが契機となり、人気を獲得した少数のブロガーが影響力を持ち始め、2010年代に入るとスマホの普及が進んだ事で、より多くのWebサービスが人々にとって身近な物となり、中でもSNSを中心とした独自のコミュニティへの参加者が多く増加した。

その結果、SNSで人気を多く集めるアカウントが多数登場し、彼らは自身が発信するコンテンツによって多くの人の行動に影響を与えるようになっていった。

現在ではそうしたインフルエンサーを専門として抱えるUUUM株式会社のような会社組織まであり、インフルエンサーはインターネットメディアのみならずテレビにも出演するなど勢力を年々拡大させている。

なお、インフルエンサーは上記の通り基本的には人が対象となるものの、人ではなくイラストを軸としてコンテンツを配信するVtuberのようなタイプもあり、Vtuberとして多くのフォロワーを抱えるアカウントも広義にはインフルエンサーの一種と言える。

インフルエンサーの特徴

インフルエンサーの代表的な例としてはYoutubeを基盤として登録者を多数抱えるYoutuberやInstagramを基盤としてフォロワーを抱えるインスタグラマー、近年利用者が増加しているTikTokを中心に活動するティックトッカーなどが挙げられる。
また、TwitterではYoutubeInstagramが本人の影響力を行使する事が中心であるのに対し匿名でも活動が出来る事から、様々なタイプのインフルエンサーが出現している。またTwitterではRT機能などバイラル状に情報を拡散させる機能があることなどからYoutubeInstagramと比較しても爆発力は高く、他のプラットフォームを中心に活躍しているインフルエンサーもTwitterは併用するケースが多い。

その他ではニコニコ動画や各ライブストリーミングサービス等でも独自のコミュニティが存在しており、それぞれにおいて影響力を発揮するアカウントが存在している。

なお、彼らを企業広告に活用する手法も盛んになってきており、彼らを起用したマーケティング手法をインフルエンサーマーケティングと呼ばれている。このインフルエンサーマーケティングは有名人を起用したマーケティングよりも、より一般消費者に近い側面から訴求できるため訴求効果が高いとされる。また多くがインターネット上の媒体でのマーケティングになるため効果測定がし易いという利点もある。

さらに近年では若年層にもインフルエンサーが多く誕生しており、一部の企業などでは〜人以上のフォロワーを持つなどの条件を基準として新卒の社員の中にインフルエンサー枠を設けて採用するところもある。

ただし、インフルエンサーがインターネット上で影響力を示す一方で、その影響力を示すフォロワーや登録者、再生回数などを水増しするように働きかける業者なども存在しており、本当に有効なフォロワーを抱えているか精査が必要になる。そのため有効なフォロワーかどうか分析するためのツールなども開発されていたりする。

インフルエンサーの収益

インフルエンサーは主に広告を収益源として活動しており、企業のタイアップ動画やコラボ企画、あるいはプラットフォームにおける広告配信が中心となる。またグッズ販売や投げ銭を軸とするケースや、メンバーシップやサロン等による月額課金など自身で収益を上げるプログラムを持つケースも近年では増加している。

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