JPEG(データ形式)

JPEGとは

JPEG(Joint Photographic Experts Group)はパソコンやスマートフォンなどで活用される静止画のデジタルデータを圧縮する方式の一つ。JPEG方式の画像ファイルの拡張子はjpgもしくはjpegが使われている。

概説

JPEGはWEBの普及にあたり、ブラウザで使われる画像の標準フォーマットとしてGIFと並んで利用されており、現在ではWEBにおける主流のデータ形式となっている。

JPEGは特徴として同じ色が使われる絵画であっても画像そのもののサイズに比例してファイルサイズが大きくなる特徴がある。そのため、過去ダイヤルアップ接続などナローバンド接続がメインであった時代は、データ送信にかかる負荷や時間を鑑みて絵画はGIF、デジタルカメラのデジタル画像などはJPEGと使い分けがなされていた。

しかし、2000年ごろからGIFの特許問題が発生したこともあり、GIFからJPEG、さらには新たに開発されたフリーフォーマットのPNGのあわせて2つに置き変えられるようになっていく。結果、現在主に活用されている静止画の圧縮フォーマットはJPEGとPNGということになる(ただしGIFに関しても特許が失効したこともあり使われるようになっている)

なお、JPEGは拡張子としてjpegとjpgの2つがあり、いずれも性能に差異は無い。2つある理由としてマイクロソフトが開発したOSであるMS-DOSでは拡張子は3文字という縛りがあり、windowsもMS-DOSの影響を受けているため、初期は同じく制約があった。ただしOSが進化し、4文字の拡張子もサポートされるようになり、登場したのがJPEGになる。

特徴

JPEGは圧縮率が高いと解像度が下がる特徴を持つのがJPEGで、素材として使用する際には事前に容量と解像度のバランスを見ながら作業することが必要になってくる。加工処理時などJPEGの圧縮は画像を8×8単位の正方形に区切り、その正方形を一つのブロックとして近い色に置き換えている。このタイミングで不要なデータを捨てているため解像度が下がる仕組みになっている。

PNGファイルなどが保存を繰り返しても画質が劣化しない(可逆圧縮)のに対して、JPEGが加工と保存を繰り返すと画質が元に戻せなくなる理由も上記特性が理由となり、このことを非可逆圧縮とも呼ばれている。単純に画像を開いて閲覧したり、画像コピーを行うにあたり問題はないが、画像加工ソフトで加工の上、上書き保存や別の名前で保存した場合には、どうしても圧縮処理が行われるので劣化が発生してしまう。

またPNGやGIFが透明を含め画像化出来るのに比べ、JPEGは背景など透明な色味が表現できないため、ロゴなどを作成する際に使用してしまうと場合により淵が大きく白いロゴ画像が出来上がってしまうため注意が必要。基本的にJPEGは画像を表現するために使われるフォーマットで、ロゴやイラストレーションなどにはあまり適さないと言われている。

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