日本中央競馬会とは
日本中央競馬会(JRA)は日本中央競馬会法に基づいて1954年に設立された日本の中央競馬の運営を行う団体であり、日本国政府が全額を出資している特殊法人。本社は東京都港区六本木にある六本木ヒルズに構えている。日本では競馬を開催・運営する組織としてはJRAとNAR(地方競馬全国協会)があり、NARは各地方で開催されている地方競馬の主催者からの交付金で運営されているのに対してJRAは馬券の売り上げによって運営資金を捻出している。
概説
日本中央競馬会は国内の競馬運営に関する統括組織になりレースの実施や国内10競馬場の管理運営、騎手や調教師の免許の管理、馬主や競走馬の登録など中央競馬に関する業務を行っている。
日本中央競馬会には農林水産大臣が任命した委員6人及び理事長で組織される経営委員会が設けられ、経営の基本方針や目標その他その業務の運営の重要事項はこの経営委員会が決定する。
また中央競馬に関する売上に関して言えば、例えば100円の馬券の内、約75円は払戻金に充てられ、残りの約25円の内、10円が国庫に納付され残りの約15円がJRAの運営に充てられている。
日本中央競馬会は昔NCK(Nippon Chuo Keiba-kai)という略称で呼ばれていたが、1987年に現在でも使われている略称であるJRA(Japan Racing Association)に変更されている。
なお、JRAは近年では日本競馬以外にも海外の主要な競争の馬券を発売しており、凱旋門賞など海外のビッグレースの注目度も高まっている。ちなみに海外馬券に関しては発売されている馬券の種類は以下の通り。
JRAが発売している海外競馬の種類
・単勝
・複勝
・ワイド
・馬連
・馬単
・3連複
・3連単
中央競馬会の管理する主な施設
日本中央競馬会が管理する主な施設は以下の通り
札幌競馬場(北海道札幌市)
函館競馬場(北海道函館市)
福島競馬場(福島県福島市)
中山競馬場(千葉県船橋市)
東京競馬場(東京都府中市)
新潟競馬場(新潟県新潟市)
中京競馬場(愛知県豊明市)
京都競馬場(京都府京都市)
阪神競馬場(兵庫県宝塚市)
小倉競馬場(福岡県北九州市)
場外勝馬投票券発売所ウインズ・エクセルなど)
美浦トレーニングセンター(茨城県稲敷郡美浦村)
栗東トレーニングセンター(滋賀県栗東市)
競馬学校(千葉県白井市)
競走馬総合研究所 (栃木県宇都宮市)
馬事公苑(東京都世田谷区)
JRA競馬博物館(東京都府中市・東京競馬場)
根岸競馬記念公苑・馬の博物館(神奈川県横浜市中区)
日高育成牧場(北海道浦河郡浦河町)
宮崎育成牧場(宮崎県宮崎市)
等
会社情報
会社名 | 日本中央競馬会 |
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設立 | 1954年9月16日 |
本社所在地 | 東京都港区六本木6-11-1 |
事業内容 | 中央競馬の開催に関する業務、馬主・馬・服色の登録・管理業務、調教師・騎手の免許に関する業務、騎手・厩務員の養成・訓練、競走馬の生産・育成・調教・疾病等に関する調査および研究、乗馬の普及・馬事振興に関する業務 |