ケールとは
ケール(Kale)は地中海沿岸に生育しているアブラナ科の植物で和名では緑葉甘藍(りょくようかんらん)と呼ばれている。
特徴
ケールは地中海周辺が原産ではあるものの、日本でも青汁などの原料として日本全国で栽培されている。キャベツと非常に良く似ているが、ケールはキャベツのように葉が丸く巻くことは無く、扇状に広がった形をしている。冬には甘みを強く感じ、夏には苦みを強く感じることもキャベツと似ている。しかし、キャベツなどは度重なる品種改良によって失われた栄養素が少なくないが、ケールはキャベツの原種に近い野菜であるために、栄養素が豊富に含まれている。特にビタミン類が多く含まれており、食物繊維やカルシウムも含まれている。
栄養が豊富である一方でケールには独特のクセと苦みがあり、食用にはあまり向いていない野菜になる。そのため栄養素を取り入れるために、粉末や粒状に加工したり、あえてクセや苦みを残すために汁を急速冷凍したものがあり、これらは主に健康食品として加工されている。
ケールの種類
ケールには多くの種類が存在しており、コラード系ケール、カーリー・ケール、カーボロネロ、ゴズィラーナなどが代表的なものとして挙げられる。
コラード系ケールは、長楕円形の葉を持ち、ブロッコリーの色や葉の形に似ている。また食用として用いられることが多く、柔らかくて縮みにくいといった特徴がある。カーリー・ケールは、緑の種類と紫の種類があり、パセリのように葉が縮れており切れ込みがある。苦みが少なく、サラダなどの生食用に用いられる。カーボロネロは、日本では黒キャベツと呼ばれ、肉厚であるため、煮込み料理に使用される。ゴズィラーナは、別名カーボロリーフグリーンと呼ばれ、ケールにカーボロネロを掛け合わせた交雑種である。クセが少なく、寒い時期になると肉厚になり甘みが増す特徴がある。