賀茂別雷神社(上賀茂神社)

賀茂別雷神社(上賀茂神社)とは

賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ、通称上賀茂神社)は京都府京都市北区にある神社で、『古都京都の文化財』のひとつとして、1994年12月にユネスコの世界遺産に登録された。国宝2棟と重要文化財41棟を含めた敷地内は全て世界遺産の登録対象になっている。

概説

『賀茂別雷神社』(※別名:上賀茂神社)は京都で最も古い神社である。京都市左京区にある下鴨神社と共に、古代氏族である氏神を祀る神社であり、二つの神社を合わせて『賀茂社』と呼ばれている。賀茂別雷神社の祭神である『賀茂別雷命』が降臨したことが始まりと言われている。賀茂別雷命は、『山城国風土記』に記述がある神であり、下鴨神社の御祭神である玉依媛命の息子である。天武天皇の時代である678年に賀茂別雷神社が創建された。794年の平安京遷都の後に、王城鎮護の神社として一層の崇敬を受ける。そして807年には、正一位という最高位である神階を受けたことにより、賀茂祭は勅祭とされた。その後長い間、社格制度においても最上位の官幣大社でもあった。また、現在の賀茂別雷神社は、江戸時代に再建されたものである。

上賀茂神社の特徴

『賀茂別雷神社』は、山城国一宮、二十二社(上七社)の一社である。玄関口である『一の鳥居』があり、その先には『二の鳥居』がある。この二つの鳥居周辺は花見スポットとしても有名であり、春になると美しいしだれ桜を見ることができる。二の鳥居をくぐった先には、『細殿』が現れる。細殿の手前には白い砂山が2つあり、その名を『立砂』と呼び、賀茂別雷命が降臨した神山である。賀茂別雷神社は、パワースポットとしても人気を集めており、境内にある『願い石』に祈ると願い事が叶うとも言われている。災難を除いてくれるという『厄除け』の神社としても有名である。そして、紫式部が縁結びの為に通った神社ということから女性に人気があり、絵馬にも紫式部が描かれている。そして賀茂別雷神社の名物和菓子『やきもち』は、元々は京都三大祭りの一つである『葵祭』で食べられていたことから、葵餅と呼ばれていた。優雅な行列で彩る葵祭は、毎年5月に開催されていて多くの観光客が訪れており、平安貴族の姿を纏った人々の行列は、京都御所、下鴨神社、賀茂別雷神社の順番に歩いていく。また、『京都五社』(※賀茂別雷神社、八坂神社、城南宮、松尾大社、平安神宮)のひとつでもあるので、京都五社巡りのスポットとしても注目を集めている。

参拝時間
5時30分~17時00分

アクセス

JR京都駅よりバス(4系統 上賀茂神社行き)→終点 上賀茂神社前 下車
バス(9系統西賀茂車庫行き)→上賀茂御園橋下車→徒歩3分

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