茨城県立カシマサッカースタジアム

茨城県立カシマサッカースタジアムとは

茨城県立カシマサッカースタジアム(以下、カシマスタジアム)は、茨城県鹿嶋市にあるサッカー専用のスタジアムで、Jリーグに加盟している鹿島アントラーズのホームスタジアムとして知られている。

概説

カシマスタジアムの歴史は1990年のJリーグを創設しようとしていた時代まで遡り、その時日本では日本サッカーを世界に通用するものにするにはプロ化することが必要不可欠といった流れがあった。そのため日本サッカー協会はプロサッカーチームとして10チームを選び、その10番目に滑り込みで入ったのが現在の鹿島アントラーズの前身である住友金属蹴球団になる。住友金属はプロ化に際してブラジルの有名選手であるジーコを招聘するなど力を入れていた。

なお、Jリーグ正会員となる条件の一つに1万5000人以上が収容可能なスタジアムを用意し平成5年春のJリーグ開催までに本拠地として確保するという条件があったが、当時の鹿島町内にはそのような施設はなかった、また鹿島の場合はサッカー専用スタジアムであるという条件も指定されていたと言われている。当時の知事は参加条件を満たすスタジアムの建設を決断し、1993年3月26日にカシマスタジアムが完成している。

ちなみに1993年5月のJリーグ開始に間に合わせるため、着工から竣工まで約1年という短い工期で建設された。その後、W杯の会場にも選ばれ、大規模な改修が行われ、現在ではサポーターが見やすいように数々の配慮がされたスタジアムとなっている。なおスタジアムへのアクセスについて言えば建設当初は交通渋滞が発生するなど決して快適ではなかったが、前述した2002年のワールドカップをきっかけとして整備が行われ、スタジアム周辺の移動は快適なものになっている。

特徴

カシマスタジアムの特徴として、現在の鹿島スタジアムは、2002年のワールドカップ開催に伴う改修によって、敷地面積10.7ヘクタール、スタンドは高さ49.5mほどにもなり地上6階建ての施設で観客の収容人数は41,800人となっている。
またサッカー専用スタジアムということもあり、スタンドとピッチとの間にトラックが無いため距離が近く、臨場感があり、またスタンド自体も傾斜を大きく取るといった観戦環境に配慮された作りになっている。

芝は、ケンタッキーブルーグラスという一種類のみを採用している。暑さや病気に強く、色合いも良いことから採用された。芝の管理システムは、常に安定した緑化を保てるようにピッチ内にスプリンクラーを設置し、地温コントロールシステム「アンダーヒーティング」を導入している。観戦席には立ち見席がなく、すべての席に椅子が用意されている。

また、車いすに乗った人も観戦できるよう、車いすの移動に配慮した席も完備している。カシマスタジアムは、試合時に販売される食べ物が非常に美味しいとされることも特徴の1つである。その人気ゆえに、「グルメスタジアム」とも呼ばれている。

アクセスに関しては、鉄道、バスが通っており、試合のある日には最寄り駅、バス停に臨時停車しているために良好でいずれも徒歩圏内にあるため非常に便利である。ただし鉄道の場合は本数が少ないため、事前に乗り継ぎも含めチェックする必要がある。またJR鹿島サッカースタジアム駅はサッカーの試合が開催される日のみ停車する。
自動車で向かう場合は、スタジアム周辺にある約4000台分の民営駐車場を利用することになる。このように、観戦者のための配慮が感じられるスタジアムとなっている。

施設情報

正式名称 カシマスタジアム
住所 茨城県鹿嶋市神向寺後山26-2
アクセス JR鹿島神宮駅からバスで15分
鹿島臨海鉄道・JR鹿島サッカースタジアム駅徒歩3分
収容人数 38,669人
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