春日大社及び春日山原始林

春日大社及び春日山原始林とは

春日大社及び春日山原始林は、奈良県奈良市にある文化財であり、古都奈良の文化財の内、8つの資産のうちの二つに当てはまる。1998年12月2日に京都市で開催されたユネスコ世界遺産委員会で、古都奈良の文化財は日本の歴史に政治的、文化的に影響を与えたことや、当時の伝統が今もなお現代の人々に根付いていることなどが評価された結果、ユネスコの世界遺産に登録されている。日本では7番目の文化遺産である。

概説

春日大社は、奈良時代に創建された奈良市最大の建築物であり、約1300年の歴史がある神社である。春日大社の創建は768年であるが、平城京ができた710年に中臣鎌足の子どもである藤原不比等が、藤原氏の氏神の建御雷之男神を鹿島神宮から春日の御蓋山に迎えて、春日神としたことが春日大社の始まりと言われている。710年は奈良時代が始まった年でもあるが、幾度となく都を移していた当時の日本は、不安定であった。そんな時代の中、春日大社は平城京の守り神として創建された。今もなお、藤原不比等が神を祀る神社と親しまれ続けている。
春日山原始林は、国の特別天然記念物に指定されている神聖な場所である。春日大社の社殿は、春日山原始林の麓に建っている。神山として信仰者の多かった春日山原始林は、樹木に斧を入れることは許されておらず、841年に狩猟と伐採が禁止されるようになって以降、今日まで守り続けられてきた。

特徴

春日大社は奈良公園内にある建築物であり、神の祀る場所としてパワースポットとしても人気を集めている。春日大社の玄関口、『一之鳥居』は平安後期に創建されて、現在の一之鳥居は、1638年に再建された。春日大社正面の桜門、『南門』は高さ12メートルの春日大社最大の門であり、すぐ傍に『回廊』がある。回廊に囲まれている『御本殿』は国宝に指定されている。4月末ごろから春日大社の境内に咲き誇る藤の花の『藤』、そして藤原氏の『藤』として、藤にゆかりのある神社とも呼ばれている。
春日山原始林には、175種類の植物や598種類の草花が生息する、自然豊かな場所である。ハイキングコースとしても人気で、秋になると紅葉も楽しむことができる。

拝観時間・拝観料(※春日大社)
6時30分~17時30分(3月~10月)
7時00分~17時00分(11月~2月)

一般:500円
大学生・高校生:300円
小中学生:200円

春日大社へのアクセス

JR大和路線 近鉄奈良線『奈良駅』より奈良交通バス(春日大社本殿行)→約15分
「春日大社本殿」下車→徒歩すぐ

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