清水寺

清水寺とは

清水寺(きよみずでら)は京都府京都市にある寺院で、約13メートルの高さにそびえる清水の舞台とも称される本堂が有名。『古都京都の文化財』の一つの施設として、1994年12月にユネスコの世界遺産に登録されている。

概説

『清水寺』は清水の中腹にある寺院であり、778年に平安時代の法相宗の僧であった『延鎮上人』によって建立された。

賢心(※のちの延鎮上人)は、奈良県にある小島寺にて修行をしていた当時、とある夢を見た。その夢は「北へ行け」という仏様からのお告げであり、お告げ通りに北へ向かって歩くと、音羽山にある清らかな水が湧き出る『音羽の滝』にたどり着いた。そこで出会った人物が、長い間滝行を行い続けて200歳になるという修行者『行叡居士』であった。そして、行叡居士は賢心に霊木を託した。それは、「この霊木で千手観音像を彫刻し、この地を守ってほしい」との理由からであった。行叡居士の想いを託された賢心は、霊木で千手観音像を彫刻し、行叡居士が済んでいた場所に安置し、守り続けた。これが清水寺の始まりと言われている。

2年後の780年に、音羽の滝で修行をしていた賢心は、平安時代の武将『坂上田村麻呂』と出会う。坂上田村麻呂は、妻である高子の病気を治す為に、薬になると言われていた鹿の血を求めて、鹿を狩りに音羽山を訪れていた。それを見た賢心は坂上田村麻呂に、殺生の罪を説いた。感銘を受けた坂上田村麻呂は、滝の近くに自らの邸宅を寄進した。

その後、798年に延鎮上人(※この頃には改名していた)は坂上田村麻呂と共に改築し、『清水寺』が建立された。清水寺の名は、音羽の滝の清らかさが由来である。810年に嵯峨天皇の許しを得られて、公認の寺となった。しかしその後、火災に何度も巻き込まれた清水寺は、9回も焼失したと言われている。現在の清水寺の本堂は、江戸幕府の第3代将軍である『徳川家光』の寄進によって再建されたものである。

清水寺の特徴

清水寺は国宝である本堂を含め仁王門、西門、鐘楼、三重塔、経堂、阿弥陀堂、奥の院、子安塔などの重要文化財が敷地内に存在している。特に前述した本堂は1633年に舞台が建てられて以来災禍をくぐり抜け、今日まで存在し続けている。なおこの舞台は釘を一つも使わずに構成する懸造りと呼ばれる手法で造られていることが特徴。

京都の観光地としても有名な清水寺は、年間500万人もの観光客が訪れている。本堂にある『清水の舞台』は京都市街を一望できるスポットであり、清水寺の中で最も有名な場所である。また、春、夏、秋に期間限定で夜間特別拝観も行っており、ライトアップを楽しむことができる。

拝観時間
6時00分~※18時00分(※閉館時間は季節によって30分前後する)

拝観料
大人:400円
小中学生:200円

アクセス

京都駅よりバス(市バス206系統、100系統)→約10分
清水道及び五条坂下車→徒歩約10分

駐車場:周辺に公営駐車場あり(※有料)

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