国立西洋美術館

国立西洋美術館とは

国立西洋美術館は東京都台東区の上野恩賜公園内にある、西洋美術の作品を展示する美術館でル・コルビュジエの建築作品の一つ。ル・コルビュジエの建築作品は7か国に存在する17の作品のことであり、2016年7月にトルコのイスタンブールで開催された第40回世界遺産委員会によって、世界遺産に登録された。なお本館は東京都初の世界文化遺産でもある。

国立西洋美術館の概要・特徴

『ル・コルビュジエの建築作品』は、スイス出身のル・コルビュジエによって建築された17の建築作品のことであり、大陸をはさんだ遺産としても注目を集めている。『フランク・ロイド・ライト』、『ミース・ファン・デル・ローエ』と共に、近代建築の三大巨匠のひとりとも言われている。元々、ル・コルビュジエは家業を継ぐ為に時計職人を目指していたが、弱視であったため美術学校へ行き、画家を目指すことになった。

美術学校で建築の才能を見出したル・コルビュジエは、建築の世界に進むこととなる。その後、フランスを中心に建築活動を行うようになり、鉄筋コンクリートの技術を学んだ。1914年に、機能的で合理的な造形理念に基づく建築『モダニズム建築』を提唱し、その後『近代建築の5原則』を提示した。その代表作が『サヴォア邸』である。

東アジア唯一の作品でもある『国立西洋美術館』は、フランスから松方コレクションを返還するにあたって、収蔵する美術館が必要となったことがはじまりである。1959年に上野公園に国立西洋美術館が建立された。一階部分を柱だけで支えることで、吹き抜け空間を作る建築方法、『ピロティ』はル・コルビュジエによって近代建築の5原則として主張されたものであり、国立西洋美術館にも取り入れられている。2階に上がると、低い天井部分と高い天井部分がある。ル・コルビュジエにとっての理想的な身長は183cmであり、低い天井のところで183cmの人が手を伸ばすとちょうど天井につく高さであり、絵画に集中できる高さに設計されている。高い天井部分は開放感あふれる高さで設計されている。また、スロープや自然光を取り入れた空間などもル・コルビュジエのこだわりである。2019年の2月中旬~5月中旬に、国立西洋美術館の開館から60周年を迎えたことを記念して『ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代』の展示会が行われた。

開室時間(※以下、国立西洋美術館)
9時30分~17時30分(金・土曜日は20時00分まで)

観覧料
常設展
一般:500円
大学生:250円

アクセス

JR上野駅より徒歩→1分
駐車場:なし

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