古都奈良の文化財

古都奈良の文化財とは

古都奈良の文化財は奈良県奈良市にある8資産で構成された文化遺産である。1998年12月2日に京都で行われたユネスコ世界遺産委員会にて世界遺産に登録されている。仏教建築物は日本、朝鮮半島、中国の文化交流が示されていることが建築物に関しては神道や仏教など日本の宗教的空間を表現しており、今でも特徴を残している事などが評価されている。

特徴

古都奈良の文化財の8資産については以下の通り。

東大寺

東大寺は、聖武天王によって建立された寺院である。1180年の焼き討ちによって焼失してしまうが、江戸時代に再建された。東大寺で最も有名な奈良の大仏は、大仏殿で拝観することができる。

春日大社

春日大社は、藤原氏によって768年に建立された建築物である。国民の繁栄や平和を願い、守り神として建てられた。神の誇る場所として有名であり、春には藤の花を観賞できる。

春日山原始林

春日山原始林は、多くの自然や生き物が生息しており、神山として今日まで守り続けられてきた。特別天然記念物にも指定されており、ハイキングを楽しむ観光客も多い。

興福寺

興福寺は、飛鳥時代から1300年もの歴史を誇る寺院である。中臣鎌足の病気が治るように願いをこめて山階寺(のちの興福寺)を建立したことがはじまりである。山階寺は応仁の乱によって飛鳥に移ったことにより厩坂寺と呼ばれるようになる。710年に現在の場所に移り名称も興福寺に改められた。現在、国宝仏像所有率が日本一である。

元興寺

元興寺は、蘇我馬子によって建立された日本最古の寺院である。平城遷都によって現在の場所に移された元興寺は、当時は栄えていたのだが、少しずつ衰退していく。室町時代や江戸時代に起きた火災などによって、ほぼ焼失したことにより極楽堂と禅室だけが現存している。季節によって様々な花を観賞することができ、年に一度花まつりも開催されている。

薬師寺

薬師寺は、680年に天武天皇によって建立された寺院である。薬師寺は、薬師如来を意味しており、持統天皇の病気を病気が治るように願いをこめて建てられた。その後、天武天皇が病気を患ってしまったため、持統天皇が薬師寺を完成させた。その後火災で焼失してしまうが、昭和時代に高田好胤によって再建された。

唐招提寺

唐招提寺は、奈鑑真大和上によって建立された寺院である。元々中国の唐の僧侶として活動していたが、日本の僧侶になるための戒律を整えるために日本に来日。759年に僧侶が修行するための道場を築いた。これがのちの唐招提寺である。

平城宮跡

平城宮跡は、元々平城宮が建てられていた跡地である。平城宮は平城京の敷地内に存在しており、当時は政治や経済などの中心的存在であった。都が長岡都に移されてからは平城宮のあった場所は農地になってしまったが、江戸時代から明治時代にかけて行われた調査や、その後の保存運動などによって平城宮跡は守り続けられてきた。

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