レバレッジ(金融)

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レバレッジとは

レバレッジ(leverage)は「てこの原理」を意味する言葉で、何らかの元本を用意し、それを元手に資金を借り入れて取引時の金額を膨らます事を指す。FXや株式取引をはじめ信用取引を行う金融商品取引全般にて用いられている仕組み。

レバレッジの特徴

レバレッジの最大の特徴は投資においてレバレッジを活用する事で少額でも大きな金額を動かして取引が出来る事が挙げられる。

例えば、手持ち資金が100万円の時にレバレッジを使わずに取引を行う時は100万以上の取引は出来ない。仮に外国為替取引を行う際にレバレッジを使わずに1ドル100円の時に100万円分の投資を行い、その後1ドルが110円まで上昇を見せたとしても儲けは10%の10万になる(※かかる税金は考慮しない場合、以下同)。

しかし10倍のレバレッジを利かせた場合、動かせる金額は100万円の10倍、つまり1000万円となり上記例で言えば儲けも10倍の100万円になる。
レバレッジを利かせなければ儲けは10万円、利かせれば100万円と、同じ金額を元手として用意していたとしても取引手法の違いで90万円の利益差が生まれてしまう。

ただし、これは損失についても同様で、上記の条件の場合10%分取ったポジションと逆に動いた場合はレバレッジを利かせていなければ10万円の損で済むが、10倍のレバレッジを利かせた場合は100万円の損になり大きな損失になってしまう。

以上のように大きく動かす事が出来る一方で損失も大きくなることからレバレッジ取引はハイリスク・ハイリターンの投資だと言え、かかるリスクを考慮した上で投資を行う必要があるとされる。

なお、日本国内におけるFXの個人口座でのレバレッジ倍率は2020年1月時点では最大25倍までになっており、それ以上の倍率をかける事は出来ない。また法人口座に関して言えば各取引業者が設定した条件により異なっている。

なお、FX以外の他の金融商品で言えば暗号資産(仮想通貨)が最大4倍(注、2021年に入り最大2倍へ変更)、株式の信用取引は証拠金の最大約3.3倍(ネット信用取引では約2.85倍)までのレバレッジをかけた取引が出来るが、投資家の資産保護を理由に年々規制が強まっており、今後いずれの金融商品取引においてもレバレッジの倍率が下がる可能性がある。

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