線状降水帯

線状降水帯とは

線状降水帯(せんじょうこうすいたい)は長さがおよそ50~300km範囲、幅が20~50km範囲の積乱雲群でできた雨域のこと。

特徴

線状降水帯は線状に伸びた積乱雲が列を成した群となり、直下のエリアに多くの雨を降らす。また線状降水帯は特定の地域に長く留まるケースが多く、集中豪雨により地盤が緩むことによる山林などの崩壊や、あるいは河川から水が溢れて発生する水害など近年では大きな被害をもたらしている。
なお、似た事象としてはゲリラ豪雨が挙げられるが、ゲリラ豪雨が局地的なものなのに対して、線状降水帯は幅広いエリアに断続的強い雨を降らせるという違いがある。ただし、発生するメカニズムには不明な点も多いため、いかなる条件下を線状降水帯とするかは研究が続けられている。
ちなみに気象庁では、顕著な大雨に関する気象情報を発表する際において線状降水帯という用語を用いており、発表する状況として以下のような基準を設定している

顕著な大雨に関する気象情報の発表基準
解析雨量(5kmメッシュ)において前3時間積算降水量が100mm以上の分布域の面積が500km2以上
 1.の形状が線状(長軸・短軸比2.5以上)
 1.の領域内の前3時間積算降水量最大値が150mm以上
 1.の領域内の土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)において土砂災害警戒情報の基準を実況で超過(かつ大雨特別警報の土壌雨量指数基準値への到達割合8割以上)又は洪水キキクル(洪水警報の危険度分布)において警報基準を大きく超過した基準を実況で超過
引用:気象庁「線状降水帯に関する各種情報

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