ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキング(Logical Thinking)は論理的思考のことで、特に近年ビジネスにおいて重要視されている思考法の一つ。物事を順序立てて整理し、筋道を立てて考えること。またロジカルシンキングをすることで矛盾や重複を限りなく減らし、皆が認識しやすくかつ説得しやすい説明が出来るようになるとされている。

概説

ロジカルシンキングにおける基本的な考え方は、MECE、So what?/Why so?、ピラミッドストラクチャ、フレームワーク、の4つが挙げられる。

MECEとは、「Mutually(相互に)、Exclusive(排他的に)、Collectively(集合的に)、Exhaustive(徹底的に)」の頭文字をとった用語で、ロジカルシンキングにおいては、漏れなく、重複することなく物事を取り上げてゆくことを指している。この要素を意識し思考する際に矛盾したもの、物事が重複することや問題点の脱落を少なくしていくことを目指す。

So what?とWhy so?とは、日本語に直すとそれで?何故そうなるの?という意味になり、思考を組み立てる際にはこの二つを問うことによって、論理的な問題提起や結論を導き出すことが出来るということになる。

ピラミッドストラクチャとは、結論を上位に置き、その根拠をピラミッド状に図式化することである。根拠を羅列することによって結論を強固にし、その正しさを説明していく手法。残るフレームワーク法とは、beliefs(事柄)、ideas(概念)、rules(規則や法則、手順やメソッド)のセットで、問題提起などを容易にしてゆくテンプレートのこと。

ロジカルシンキングは、状況によってこれら4つの手法を駆使して相手に論理的に説明してゆくことになる。あるいは自身の考えを整理整頓するためにも活用できる。

メリット

ロジカルシンキングを行うことによるメリットとは、多角的な分析をすることにより、問題提起をしやすくなり、会話の場面で、順序立てて話すことにより相手に要件を伝えやすくすることが出来る。また、相手にメリットを説明する際に、説得力をもって説明することが出来る点や漠然としていた問題を整理し、効率的な提案や施策を行うことも出来るようになる。

ロジカルシンキングは、論理的思考という日本語訳の通り、順序立てて考え、さらに根拠を示した上で物事を整理整頓してゆく考え方でビジネスの上のみでなく、日常生活にも応用できる。

また、機械やそこで稼働するプログラムは一定の規則性・論理構造を持つため、ITが様々な業界に登場し影響を及ぼすようになった現代においては、何らかの論理性を持つ行動・言動は現状のあるゆるシーンに対して親和性が高いと言える。

但し、ビジネス・日常において必ずしもロジカルシンキングが通用するわけではなく、慣習やしきたり等で動く場所や状況もあるため、その場において無理矢理落とし込むと、状況はより混乱を来す可能性がある点に注意が必要になる。

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