ロスカット(金融)

ロスカットとは

ロスカット(Loss Cutting)とは主に投資において損失が膨らんでいる際に、これ以上拡大しないように損失の状態にもかかわらず一旦決済すること。これは損切り(そんぎり)とも呼ばれており、損失が一定の金額に達した際にFX会社に行われる強制的な決済を強制ロスカットと呼んだりする。なおロスカットという言葉自体は和製英語になり、英語においてはストップロス(ルール)という名称が一般的に用いられる。

概説

ロスカットは一般的にはレバレッジをかけた取引において言われるケースが多い。またレバレッジ取引は上記の通り、自身が取ったポジションの逆に動き損失が膨らむと、FX会社が損失をカバーするために預け入れられた証拠金を元手として強制的にポジションを決済する「強制ロスカット」が発生するため、人によってはロスカットの事を強制ロスカットの意味として述べている人もいる。

強制ロスカットの場合でも自らの意思でロスカットを行った場合でも、FXのように差金決済取引の場合は後に何も残らないため、ロスカットのダメージは大きい。
また強制ロスカットは投資家の損失を拡大させないための措置だが、その想定より大きく価格が動いた場合、最悪のケースでは追証が発生し当初預け入れた証拠金の額を上回る金額を追加で支払う状況にもなり得る。そのためFXにおいては勇気をもって損切りを行うことは重要な手法と言う人も多い。

他では現物取引の場合は将来また上がるだろうというように考え、そのまま塩漬けにしてしまう人も多く、ロスカットをそこまで重要視しない人も多い。しかしそのまま価格が下落し続け、売るに売れなくなってしまうという状態に陥る投資家も多いため、現物取引においてもロスカットを考慮しないのは危険性があると言える。

なお、ロスカットのルールはFX会社によって異なっており、証拠金維持率を基準に会社が定めた値を下回った際に強制決済が行われる。

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