
モーリスとは
モーリス(Maurice)は日本の種牡馬であり元競走馬。競走馬時代は国内外のGIレースを勝利するなど優秀な成績を残した。2020年より種牡馬としても初年度産駒からGI勝ち馬を輩出しており今後が期待されている。
競走馬としてのモーリス
モーリスは2013年の10月にデビューしコースレコードで勝利を収める。強い勝ちっぷりから一躍注目を集めたものの、次走となった京王杯2歳Sで6着に敗退してしまう。その後自己条件戦にて再度勝利を収めると、そのまま翌年のシンザン記念に出走する。しかしレースではミッキーアイルの5着に敗れてしまう。
一息入れたモーリスはクラシックの前哨戦となるスプリングSに出走するが4着に敗退、その後も京都新聞杯7着、続く白百合Sでは3着と今一つ波に乗れないまま春シーズンを終える。
なお、モーリスは当初栗東の吉田直弘厩舎に所属していたが、春シーズンを終えた後に美浦の堀厩舎へ転厩された。その後、復帰までは時間がかかってしまい結局3歳時は休養に充てることになった。
復帰戦は1月の若潮賞で見事勝利を飾ると、続くスピカSでも勝利、さらに重賞のダービー卿CTも勝利し重賞勝ち馬となると勢いそのままに挑んだ安田記念でも勝利し、一気にGIウイナーとなった。
夏場を休養に充てたモーリスは秋シーズンの目標としてマイルCSへ直行、レースでも強い競馬で勝利し春秋のマイル王者となった。さらに次走の香港マイルでも優勝し海外GI初勝利を飾る。
翌年は緒戦に香港のチャンピオンズマイルを選択しここでも勝利し香港にもその名を轟かせることになった。ただし、帰国後に出走した安田記念ではロゴタイプの2着に敗れてしまい、連勝は7で止まる。
さらに次走の札幌記念でも2着に敗退する。
その後、秋のローテーションは天皇賞・秋から香港カップへ向かうこと、また同年での引退も陣営から発表された。その天皇賞・秋では積極的な競馬で後続をねじ伏せる強い競馬を見せて勝利、連敗の懸念を払しょくすると、ラストランとなった香港カップでも直線内から豪快に追い込んで差し切り勝利を収めた。
雄大な馬体と繰り出される豪快なフットワークから多くの人気を集めた同馬は、社台スタリオンステーションで種牡馬入りし人気種牡馬となっている。
種牡馬としてのモーリス
モーリスは2017年から供用が開始され、スピード能力の高さに期待が集まり初年度から多くの優秀な繁殖牝馬を集めている。
産駒は2020年よりデビューしており、初年度産駒のピクシーナイトがGIスプリンターズSを勝利するなど順調な滑り出しを見せている。
モーリスの血統
スクリーンヒーロー | グラスワンダー |
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ランニングヒロイン | |
メジロフランシス | カーネギー |
メジロモントレー |
モーリスの競走馬成績
レース名 | 着順 |
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2歳新馬 | 1着(内田博幸) |
京王杯2歳S(GII) | 6着(R.ムーア) |
万両賞 | 1着(川田将雅) |
シンザン記念(GIII) | 5着(内田博幸) |
スプリングS(GII) | 4着(川田将雅) |
京都新聞杯(GII) | 7着(川田将雅) |
白百合S | 3着(浜中俊) |
若潮賞 | 1着(F.ベリー) |
スピカS | 1着(戸崎圭太) |
ダービー卿CT(GIII) | 1着(戸崎圭太) |
安田記念(GI) | 1着(川田将雅) |
マイルCS(GI) | 1着(R.ムーア) |
香港マイル(GI) | 1着(R.ムーア) |
チャンピオンズマイル(GI) | 1着(J.モレイラ) |
安田記念(GI) | 2着(T.ベリー) |
札幌記念(GII) | 2着(J.モレイラ) |
天皇賞(秋)(GI) | 1着(R.ムーア) |
香港C(GI) | 1着(R.ムーア) |
モーリスの種牡馬成績
年 | 成績 |
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2020年 | 64 |
競走馬情報
生年月日 | 2011年3月2日 |
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性別 | 牡馬 |
毛色 | 鹿毛 |
通算成績 | 18戦11勝 |
主な勝ち鞍 | 天皇賞(秋)、安田記念、マイルCS、香港カップ、香港マイル、他 |
所属厩舎 | 吉田直弘(栗東)・堀宣行(美浦) |
生産者 | 戸川牧場 |