MCバトル

MCバトルとは

MCバトルはヒップホップ・ミュージックの文化から生まれたラップによる戦いである。発祥の起源は定かではないが1970~80年代のアメリカでヒップホップが誕生し、文化が広まっていく過程で生み出されたイベントとされる。現在では全世界的に流行しており、イベントによりライブを上回る規模の大会が開催されるようになっている。

概説

MCバトルの始まりは、1970年代後半のアメリカの東海岸とされており、1980年代に入るとラップバトルが人気となり、本格的に文化として定着した。当時のスタイルとしては他のMCがライブを行っている場で戦いを申し込むという形式であり、MCバトルに勝つことよって人気を集めるという文化があった。

日本におけるMCバトルは、1997年から開催されていたB BOY PARKが大きなムーブメントを生み出しており、ヒップホップミュージックが広まった大きなきっかけとなった。その後、大小様々な大会が開催されたのち、近年では再度人気を高めており、クラブイベントの一つとして、またはMCバトルだけを目的とするイベントも全国規模で開催されている。また、スマートフォンや携帯できるコンポなどを用いて、路上や公園などで即興のMCバトルやサイファーなども多く行われている。これらはYouTubeなどのインターネットの動画配信サービスを用いて披露しあえる手軽さや、他の音楽とは異なりヒップホップは楽器が必要ないため、参入が容易であることも流行の一因となっている。MCバトルが人気を博したことで、それまでの楽曲により名を挙げるという路線とは別に、バトルで勝つことでMCとして名を挙げるという現象も起こっている。

一方でMCバトルが大きく認知されたことで、参入者が大きく増加し、よりスポーツとしての要素が増しているのではないかという指摘がある。また、大きなバトルイベントでは動画などにアップロードする際に著作権の問題が発生してしまうため、既存曲をバトルビートに使う事が難しくなっており、オリジナルのビートを使うことが多い。

MCバトルの試合形式

MCバトルは、小節ごとで交互にラップを行うのが主流で日本における競技性のあるMCバトルの大会では、MCがDJの流すビートに合わせて、即興でリリック(歌詞)を乗せてフリースタイルでラップを行い競い合う。2000年代初頭は片方のMCのラップが終わった後はビートも停止させ、相手のラッパーが始まるまで時間を持たせた上で交互にラップを行う試合形式が主流だったが、現在はビートはバトル中には止めず、決められた小節の後は間髪入れずに相手に繋げるというスタイルが主流である。
また、MCバトルは1対1の戦いが基本になるが、大会によっては3対3でマイクを回しながら展開していくバトル形式もある。

MCバトルにおける勝敗

勝敗に関しては、客を沸かせたかどうかというエンタメ性に加え、リリックの内容や韻の踏み方、フロウ(歌い方)などを総合的に判定して勝敗を決める。また採点には対戦相手のリリックに対して答えとなるリリックになっているかといった受け答えの部分も重視して採点される大会もある。

なお、勝敗の判定を行うのは審査員である場合もあるが、前述した通り、会場の観客の歓声が取り入れられることも多い。但し、観客の声援を採点に用いる際は、純粋な技術的採点だけでなく、MCに対する人気なども付与されてしまうため、真に技術的な面だけを競う大会では審査員のみの審議で採点する場合が多い。但し、人気・プロップス(支持)はそのMCが長年ライブやバトルなどを積み重ねて獲得してきたものであるため、それも含めてのMCバトルであると考える人もいる。

主なMCバトルの大会

ULTIMATE MC BATTLE
戦極 MC BATTLE
KING OF KINGS
ENTER MC BATTLE / SPOT LIGHT
MC BATTLE THE 罵倒
凱旋 MC BATTLE
高校生ラップ選手権

他多数

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