メタヴァース

メタヴァースとは

メタヴァース(Metaverse)はコンピュータ上で描かれる3次元の仮想空間のこと。あるいはそうした空間を提供しているサービスを指す。仮想空間内において利用者はアバター(仮想のキャラクター)を用いて好きに移動したり話したり物品を購入したりする。なお、言葉の由来はmeta(高次、超)とuniverse(宇宙)を組み合わせて作られた造語。

概説

メタヴァースの概念は古くから存在し、演劇や小説などで登場していた。また、メタヴァースという用語自体も語源はアメリカの作家であるニール・スティーブンソンが使用したことが最初とされている。

その後1990年代に入るとコンピュータが普及しゲームのMMORPGウェブにもアバターを活用したサービスが登場するようになる。2003年には仮想空間でアバターを操作し生活を送ることが出来るゲーム、セカンドライフが登場したことで仮想空間に対する注目が高まった。

セカンドライフは注目を集めたものの、インフラ他様々な理由から広く普及したとは言えなかった。ただし概念を取り入れたゲームやウェブサービスがその後数多く登場し発展させたことでコンピューティング業界における貢献は大きく、メタヴァースにおける先駆けとなった。2010年代にはIT環境の発展とスマホの普及によりインフラが強化され、またARやMRなど仮想世界と現実世界を組み合わせて表現されるサービスなども多く開発されている。

その中でもメタヴァースが大きく注目されたのは2021年にFacebook社が社名をMetaに変更したことで一気に注目されるようになった。Meta社は傘下のOculusの製品などを通じてHorizon Workroomsという仮想空間内での会議サービスを開発している。

特徴

メタヴァースは今のところ利用するために専用の眼鏡やVR用ヘッドセットの装着を必要とする。また、近年ではコンタクトレンズに映像を映し出す仕組みも開発されている。そのほか周辺機器としてはヘッドセットなどに映し出された仮想世界で行う用途により、それぞれ機器が必要になることが想定されるが現時点では特定の何かが必要とされて居る訳ではない。

また、メタヴァース内では現実の世界のように物を製造・販売したりすること可能で、それらは基本的にNFTなどブロックチェーン技術を駆使して複製が不可能な資産となり、デジタル空間上で活用することになるといわれている。ただし、こちらも対象サービスが何かによって変動する可能性がある。ただしデジタル空間上でユーザーが商品を作ったり、販売したり、購入するなどの経済圏を作り上げるものとみられている。

メタヴァースに関してのネガティブな側面としては業界の発展が期待されている一方で、まだ定義が曖昧である点を利用し悪徳商法を行う者も増加している。またサービスが拡大するにつれ、利用者も増加していることで、対応する法整備が必要になるが、現状追いついていない点も懸念として挙げられる。

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