
宮城球場とは
宮城球場はプロ野球のパ・リーグに所属する東北楽天ゴールデンイーグルスが本拠地として使用している野球場で宮城県仙台市宮城野区にある。宮城県が楽天野球団との間で交わされたネーミングライツ基本協定書に基づき球場名は契約企業によって毎年変更されており2019時点では楽天生命パーク宮城という名称になっている。なお球場施設は宮城県が所有し管理者は本拠地を使用している楽天野球団である。
概説
宮城球場は1950年に竣工され長らく高校野球の舞台として利用されていた。1974年にはプロ野球チームのロッテ・オリオンズ(現マリーンズ)が準本拠地として使用していた事はあったものの、1978年にそのロッテが川崎に移転して以降、プロ野球チームが準本拠地も含め定常的に使用する事は無かった。その後球界再編の流れを受けて楽天が東北をフランチャイズにすることになり、2005年から東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地になった。
なお、宮城球場は命名権が移り変わる機会が多く2007年まではフルキャスト宮城と呼ばれていた。その翌年から2013年までは日本製紙が契約し日本製紙クリネックススタジアム宮城という名前になりKスタ宮城と略して呼ばれていた。その後2014年からは楽天と契約し、楽天koboスタジアム宮城、2017年にkoboパーク宮城、2018年からは現名称である楽天生命パーク宮城になっている。
前述した通り、もともと宮城球場はロッテが本拠地として使用していたこともあり、離れた後も再度プロ野球チームの本拠地として使用してもらう構想を持っていた。2004年になり楽天が宮城球場を本拠地とする加盟申請を行い、プロ野球実行委員会とオーナー会議の席上で申請が認められた事により、宮城球場は28年ぶりにプロ野球の本拠地に返り咲くことになっている。
宮城球場の特徴
宮城球場の収容人数は30508人で両翼は100.1mメートル、センターは122mとなっている。また両翼の外野フェンスの高さは2.5メートルで左中間のフェンスのみ1.65メートルと低くなっている。内外野は天然芝が敷かれ、照明設備もあるためナイターも行えるが屋外にある球場のため雨天中止になりやすく、楽天の試合ではしばしば順延が起こる。
他ではフェアグラウンドの面積が広く、スタンドはバックネット裏・スタンド・ダグアウト部分のみ鉄筋コンクリート製でほかは土で盛られている。
また、スタンドの規模は小さくて収容人数が少なく、その分臨場感があり観客の声援やヤジが聞こえやすい。
もともとは地方球場としてスタンドの数なども少なかったが楽天が参入した後は球場の改修が複数回実施され今では観覧車なども備えるボールパークとなっている。ただし宮城球場は地元に密着するような球場で、改修されたとはいえ昔ながらの雰囲気を残している。
施設情報
正式名称 | 宮城球場 |
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住所 | 宮城県仙台市宮城野区宮城野2-11-6 |
アクセス | JR仙台駅徒歩20分 JR宮城野原駅徒歩5分 |
収容人数 | 30,508人 |