富士山

富士山とは

富士山は日本の静岡県と山梨県の境に存在する活火山で日本最高峰の高さである標高3776.12mを持つ山。そびえ立つ外観は歴史上の様々な作品に登場しており、日本を象徴する被写体としての側面ももつ。

概説

富士山の歴史は、数百万年以上前の富士山周辺の火山活動から始まっていると言われている。その頃の富士山周辺は太平洋の海の底に沈んでいた。70万年~20万年程昔、現在の富士山周辺に愛鷹火山と小御岳火山の2つの火山が誕生した。10万年程前に、愛鷹火山と小御岳火山の活動が休止し、その2つの火山の間に古富士火山が誕生した。古富士火山は、激しい噴火を何度となく繰り返し、噴火と共にスコリア、火山灰、溶岩を噴出し、現在の富士宮市、富士市、御殿場、相模湾まで流れ込み、徐々に大きくなっていく。こうして標高3000メートルほどの大きさとなり、現在の富士山が形成された。噴火を繰り返す=神の宿る山として言い伝えられてきた富士山を鎮めるために設立されたのが浅間大社である。平安時代後期には、霊山として集験道の道場として登拝する山となり登山者も訪れるようになった。明治時代になると女性の登山も解禁されて、現在も老若男女問わず親しまれ続けている。

世界遺産への登録

富士山は2013年6月26日、カンボジアのプノンペンで開催された、ユネスコ世界遺産委員会によって、何度も噴火を繰り返す富士山を、神の宿る山として信仰の対象となったことや、富士山の美しい姿に魅了された人々は芸術面でも評価し、浮世絵などでも描かれたことにより『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』という名称で、ユネスコの世界文化遺産に登録された。静岡県と山梨県の間にある富士山は、教会未定地なので住所はないが、富士山の山頂は私有地であり、富士山本宮浅間大社が所有しているので富士山の8合目より上は境内となっている。なお、富士山は静岡県と山梨県のどちらに帰属するかについては2019年時点でも明確には定まっておらず、しばしば両県の知事同士でのやりあいが見られる。

特徴

標高3775メートルの日本一高い山として知られる富士山は、日本のシンボルとして今もなお世界中の人々に愛され続けており、年間約200万人以上の観光客が訪れている。(※富士山5合目までに訪れる人数)観光客が最も多いのは7月~8月で、全体の約4割を占めている。登山者数は年間約30万で、富士山の登山ルートは、『吉田ルート』『富士宮ルート』『須走ルート』『御殿場ルート』の4つのルートがあり、登山口も難易度もそれぞれ異なっている。山頂の気温は平地の気温より20度以上低いため、夏場でも防寒対策が必要である。山頂からの御来光はもちろんのこと、八ヶ岳、南アルプス、北アルプスなどの眺めも楽しむこともできる。

入山料
1000円(任意)

アクセス

新宿西口より中央高速バス→約2時間40分
→富士山河口湖5合目(※7~8月のみ運行)

東京駅より東名高速バス→約2時間30分
→河口湖駅

駐車場:富士山五合目にあり

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