ナンピン

ナンピン(難平)とは

ナンピンとは、金融商品の取引を行う際の取引手法の一つで、現物投資の場合は価格が下がった際に更にアセット(資産)を買い増すこと。信用取引の場合は取ったポジションに対し反対に価格が動いた際に更に追加してポジションを取る事を指す。ただしどちらかと言えばFXのような差金決済取引では無く株式取引など現物取引で用いられる事が多い用語。

ナンピンのメリット

ナンピンは難を平たくするという言葉通り、価格が自身の想定と逆に動いてしまった際に更に追加する事で、平均取得価額を下げる行為になる。

例えば100円の株を100株買った場合、株価が90円に下落した時には時価総額は9000円となり、購入金額10000円から1000円のマイナスになる。この時に追加で100株買うと19000円で200株を手にした事になり、1株当たりの取得価額は95円となる。最初に購入した時のまま1株あたり100円のままナンピンをせずにいた場合は価格が100円になるまで収支はマイナスだが、ナンピンを行った事により仮に相場が95円まで回復すればトントンになり、100円まで回復した場合は収支はプラスに転じる。これがナンピンを行う狙いになる。

またナンピン買いは事前に保有している状態に限らず、例えば新規で何らかの銘柄を購入しようとした際に、底値だと踏んでいたものが更に下落してしまった時のリスクヘッジにもなる。そのため新規に何らかの銘柄を購入しようとした際にあらかじめ半分の価格で入り、下落した場合は価格を見極めてナンピン買いする投資家も多い。これにより、損をするというリスクを減らすことが可能となる。

同様の事はFXにも言え、仮に取ったポジションと逆に相場が動いた際に更に追加でポジションを取る事で最初のポジションを捨てずに勝負の継続が可能となる。

ナンピンのデメリット

ナンピンには「下手なナンピンスカンピン」という格言がある通り、リスクも伴う施策になる。指摘される点としてはナンピンを入れることによりトータルの投資額や含み損が拡大してしまい、損切りを行う事に対して心理的なハードルが上がってしまうという事が危惧されている。

特にFXにおけるナンピンの場合、レバレッジが利いているため損失が膨らむ速度が速く、ナンピンを入れれば入れるほど株取引などに比べより損切りをする心理的ハードルが上がり危険度は増す。またスワップポイント運用をしている人はナンピンを選択しがちだが、積み重なった含み損がフラッシュクラッシュなどで一気に強制ロスカットされる事も少なくない。

一方で現物取引の場合はナンピンを続け、回復の見込みが無い場合はそのまま塩漬けにする事も可能なため資産がゼロになる可能性は低いが、しかしそれでも大きな含み損を抱えてしまう事も多いため、特にボラティリティの高い金融商品の場合は注意が必要。また取引において下値で購入することは難しく、狙っているうちにみるみる価格が下落してしまい、気づいた時にはナンピンを入れても収支は大きくマイナスな状態になっているという状況もある。

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