ネムとは
ネム(NEM:New Economy Movement)は暗号資産(仮想通貨)の一種であり、また分散型アプリケーションを構築するためのプロジェクトの名称。
概説
ネムはもともとNxtという同じく暗号資産のプロジェクトに影響受けたユーザーにより2014年にプロジェクトがスタートし実際に2015年3月より通貨が発表されている。
2016年になるとNEM財団が立ち上がり、資金調達やマーケティングなどが進められていく。翌年の2017年になると暗号資産の価格の高騰により大きく一般への認知が進み、NEMも大きく時価総額を上げる事になる。
業界全体がバブルのような高騰を見せた2018年の1月に暗号資産取引所のコインチェックに保管されていたNEMが盗難に遭い多くのNEMが流出することになった。その際に様々な開発者が経路などを抑えようと尽力したものの、2020年時点においてもハッキリとした内容は不明のままとなっており、盗難にあった分の補償はコインチェック社が返金するという対応になった。
特徴
NEMはイーサリアムなどと同じく分散型アプリケーションのプロジェクトになり、その一つであるトークンがXEM(ゼム)となる。暗号資産取引所において取引される通貨はこのXEMであるが、一般的に広まっている呼称であるNEMの方が呼ばれることが多い。
またNEMはすでに通貨が全て発行済のためビットコインのようにマイニングを行う必要がなく、代わりにネットワークを維持するための仕組みとしてPOI(Proof Of Importance)と呼ばれる仕組みを用いている。このPOIはNEMのトークンを保有する量に応じて重要なノードを選出するという仕組みとなり、ネットワークの維持するための貢献として付与される報酬もNEMの保有量に応じて変化する。
プロジェクトとしては企業・業界向け、あるいは政府など公的機関向け、学校など教育向け、などへのブロックチェーンおよびアプリケーションのプラットフォームが主な目的となる。