NHKマイルカップとは
NHKマイルカップ（えぬえいちけーまいるかっぷ）とは日本中央競馬会（JRA）が開催する3歳馬限定のGIレースの一つで、毎年春の時期に行われる。
概説
NHKマイルカップはもともと三歳馬の頂点である日本ダービーの前哨戦として施行されていたNHK杯が前身となり、GII競走として東京競馬場の2000mで行われていた。GIに昇格したのは1996年になり、当時は多くの外国産馬が走っていたが外国産馬はクラシック競走に出走権がないため、そうした馬や短距離志向の強い馬たちの目標として1600m戦として誕生した。なお、第1回から第6回までは外国産馬が優勝を飾っていたが、第7回以降は内国産馬が優勝するケースが続き、2021年の優勝馬シュネルマイスターは実に20年ぶりの外国産馬の勝利となった。
優先出走権
NHKマイルカップは以下のレースにおいて優先出走権を与えている。
JRA所属馬
・ニュージーランドトロフィー：3着以内
・アーリントンカップ：3着以内
地方所属馬
ニュージーランドトロフィー：3着以内
桜花賞：2着以内
アーリントンカップ：3着以内
皐月賞：2着以内
他
歴代優勝馬
| 開催年 | 優勝馬 | 勝ちタイム | 騎手 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|
| 1996 | （牡3）タイキフォーチュン | 1:32.6 | 柴田善臣 | 高橋祥泰 |
| 1997 | （牝3）シーキングザパール | 1:33.1 | 武豊 | 森秀行 |
| 1998 | （牡3）エルコンドルパサー | 1:33.7 | 的場均 | 二ノ宮敬宇 |
| 1999 | （牡3）シンボリインディ | 1:33.8 | 横山典弘 | 藤沢和雄 |
| 2000 | （牡3）イーグルカフェ | 1:33.5 | 岡部幸雄 | 小島太 |
| 2001 | （牡3）クロフネ | 1:33.0 | 武豊 | 松田国英 |
| 2002 | （牡3）テレグノシス | 1:33.1 | 勝浦正樹 | 杉浦宏昭 |
| 2003 | （牡3）ウインクリューガー | 1:34.2 | 武幸四郎 | 松元茂樹 |
| 2004 | （牡3）キングカメハメハ | 1:32.5 | 安藤勝己 | 松田国英 |
| 2005 | （牝3）ラインクラフト | 1:33.6 | 福永祐一 | 瀬戸口勉 |
| 2006 | （牡3）ロジック | 1:33.2 | 武豊 | 橋口弘次郎 |
| 2007 | （牝3）ピンクカメオ | 1:34.3 | 内田博幸 | 国枝栄 |
| 2008 | （牡3）ディープスカイ | 1:34.2 | 四位洋文 | 昆貢 |
| 2009 | （牡3）ジョーカプチーノ | 1:32.4 | 藤岡康太 | 中竹和也 |
| 2010 | （牡3）ダノンシャンティ | 1:31.4 | 安藤勝己 | 松田国英 |
| 2011 | （牡3）グランプリボス | 1:32.2 | C.ウィリアムズ | 矢作芳人 |
| 2012 | （牡3）カレンブラックヒル | 1:34.5 | 秋山真一郎 | 平田修 |
| 2013 | （牡3）マイネルホウオウ | 1:32.7 | 柴田大知 | 畠山吉宏 |
| 2014 | （牡3）ミッキーアイル | 1:33.2 | 浜中俊 | 音無秀孝 |
| 2015 | （牡3）クラリティスカイ | 1:33.5 | 横山典弘 | 友道康夫 |
| 2016 | （牝3）メジャーエンブレム | 1:32.8 | C.ルメール | 田村康仁 |
| 2017 | （牝3）アエロリット | 1:32.3 | 横山典弘 | 菊沢隆徳 |
| 2018 | （牡3）ケイアイノーテック | 1:32.8 | 藤岡佑介 | 平田修 |
| 2019 | （牡3）アドマイヤマーズ | 1:32.4 | M.デムーロ | 友道康夫 |
| 2020 | （牡3）ラウダシオン | 1:32.5 | M.デムーロ | 斉藤崇史 |
| 2021 | （牡3）シュネルマイスター | 1:31.6 | C.ルメール | 手塚貴久 |
| 2022 | （牡3）ダノンスコーピオン | 1:32.3 | 川田将雅 | 安田隆行 |
