日本ダービー(競馬)

日本ダービーとは

日本ダービーとは日本中央競馬会が開催するGI競争の一つで五大クラシック競争と呼ばれる格式の高いレースの中でも同レースは最高峰に位置する。出走資格は3歳馬限定になり、牝馬や外国産馬も出走は可能。そのため対象となる世代の競走馬のうちで頂点を決めるレース。

概説

日本ダービーは毎年春に東京競馬場で行われる。ただしレース開設時(1932年)は現在の府中にある東京競馬場では無く目黒に存在した目黒競馬場でレースが行われており、第三回目より東京競馬場で行われるようになった(距離は全て2400mで実施)<・p>

コースの東京競馬場は大きなコースでまた直線も長いため、紛れが少なく実力が現れ易い。2400mという距離に関しては競馬におけるクラシックな距離になりスピード、スタミナ両方を兼ね備えた馬でなければ勝つことは難しい。

出走資格として牝馬も可能だが、牝馬にはオークスという同じく格式の高いレースが同コース同距離で近い時期に行われるため、ダービーへの出走は滅多に見られないが、2007年にウオッカが勝利するなど可能性が無いわけではない。

日本ダービーは競走馬にとっては生涯に一度しか出走が出来ないレースとなり、また格や注目度を考慮すると日本競馬会最大のレースと言っても過言では無く、勝利できずに引退する名騎手・名調教師は数知れない。そうした背景もあってか日本ダービーは運の強い馬が勝つという格言がある。

ちなみにレース名に関して言えば、日本ダービーは正式名称を東京優駿(創設時は東京優駿大競争)と呼び、サブテーマとして日本ダービーという名称が付けられているが、どちらも同じレースのことを指している。

優先出走権

日本ダービーへは優先出走権が与えられるレースがあり、以下のとおりとなっている。

・皐月賞(5着以内)
・青葉賞(2着以内)
・プリンシパルステークス(1着馬のみ)

歴代優勝馬

開催年 優勝馬 勝ちタイム 騎手 調教師
1932 (牡3)ワカタカ 2:45 2/5 函館孫作 東原玉造
1933 (牡3)カブトヤマ 2:41 0/5 大久保房松
1934 (牡3)フレーモア 2:45 2/5 大久保亀治 尾形景造
1935 (牡3)ガヴアナー 2:42 1/5 井川為男 布施季三
1936 (牡3)トクマサ 2:42 1/5 伊藤正四郎 尾形景造
1937 (牝3)ヒサトモ 2:33 3/5 中島時一
1938 (牡3)スゲヌマ 2:33 2/5 中村広
1939 (牡3)クモハタ 2:36 1/5 阿部正太郎 田中和一郎
1940 (牡3)イエリユウ 2:34 2/5 末吉清 石門虎吉
1941 (牡3)セントライト 2:40 1/5 小西喜蔵 田中和一郎
1942 (牡3)ミナミホマレ 2:33 0/5 佐藤邦雄 東原玉造
1943 (牝3)クリフジ 2:31 4/5 前田長吉 尾形景造
1944 (牡3)カイソウ 2:39 1/5 橋本輝雄 久保田金造
1947 (牡3)マツミドリ 2:35 0/5 田中康三 茂木為二郎
1948 (牡3)ミハルオー 2:33 2/5 新屋幸吉 上村大治郎
1949 (牡3)タチカゼ 2:33 4/5 近藤武夫 伊藤勝吉
1950 (牡3)クモノハナ 2:44 2/5 橋本輝雄 鈴木勝太郎
1951 (牡3)トキノミノル 2:31 1/5 岩下密政 田中和一郎
1952 (牡3)クリノハナ 2:31 4/5 八木沢勝美 尾形藤吉
1953 (牡3)ボストニアン 2:34 3/5 蛯名武五郎 増本勇
1954 (牡3)ゴールデンウエーブ 2:34 4/5 岩下密政 藤本冨良
1955 (牡3)オートキツ 2:36 3/5 二本柳俊夫 大久保房松
1956 (牡3)ハクチカラ 2:36 1/5 保田隆芳 尾形藤吉
1957 (牡3)ヒカルメイジ 2:31 0/5 蛯名武五郎 藤本冨良
1958 (牡3)ダイゴホマレ 2:31 1/5 伊藤竹男 久保田金造
1959 (牡3)コマツヒカリ 2:38 1/5 古山良司 大久保房松
1960 (牡3)コダマ 2:30.7 栗田勝 武田文吾
1961 (牡3)ハクシヨウ 2:30.2 保田隆芳 尾形藤吉
1962 (牡3)フエアーウイン 2:31.2 高橋英夫 松山吉三郎
1963 (牡3)メイズイ 2:28.7 森安重勝 尾形藤吉
1964 (牡3)シンザン 2:28.8 栗田勝 武田文吾
1965 (牡3)キーストン 2:37.5 山本正司 松田由太郎
1966 (牡3)テイトオー 2:31.1 清水久雄 増本勇
1967 (牡3)アサデンコウ 2:30.9 増沢末夫 藤本冨良
1968 (牡3)タニノハローモア 2:31.1 宮本悳 戸山為夫
1969 (牡3)ダイシンボルガード 2:35.1 大崎昭一 柴田寛
1970 (牡3)タニノムーティエ 2:30.0 安田伊佐夫 島崎宏
1971 (牡3)ヒカルイマイ 2:31.6 田島良保 谷八郎
1972 (牡3)ロングエース 2:28.6 武邦彦 松田由太郎
1973 (牡3)タケホープ 2:27.8 嶋田功 稲葉幸夫
1974 (牡3)コーネルランサー 2:27.4 中島啓之 勝又忠
1975 (牡3)カブラヤオー 2:28.0 菅原泰夫 茂木為二郎
1976 (牡3)クライムカイザー 2:27.6 加賀武見 佐藤嘉秋
1977 (牡3)ラッキールーラ 2:28.7 伊藤正徳 尾形藤吉
1978 (牡3)サクラショウリ 2:27.8 小島太 久保田彦之
1979 (牡3)カツラノハイセイコ 2:27.3 松本善登 庄野穂積
1980 (牡3)オペックホース 2:27.8 郷原洋行 佐藤勇
1981 (牡3)カツトップエース 2:28.5 大崎昭一 菊池一雄
1982 (牡3)バンブーアトラス 2:26.5 岩元市三 布施正
1983 (牡3)ミスターシービー 2:29.5 吉永正人 松山康久
1984 (牡3)シンボリルドルフ 2:29.3 岡部幸雄 野平祐二
1985 (牡3)シリウスシンボリ 2:31.0 加藤和宏 二本柳俊夫
1986 (牡3)ダイナガリバー 2:28.9 増沢末夫 松山吉三郎
1987 (牡3)メリーナイス 2:27.8 根本康広 橋本輝雄
1988 (牡3)サクラチヨノオー 2:26.3 小島太 境勝太郎
1989 (牡3)ウィナーズサークル 2:28.8 郷原洋行 松山康久
1990 (牡3)アイネスフウジン 2:25.3 中野栄治 加藤修甫
1991 (牡3)トウカイテイオー 2:25.9 安田隆行 松元省一
1992 (牡3)ミホノブルボン 2:27.8 小島貞博 戸山為夫
1993 (牡3)ウイニングチケット 2:25.5 柴田政人 伊藤雄二
1994 (牡3)ナリタブライアン 2:25.7 南井克巳 大久保正陽
1995 (牡3)タヤスツヨシ 2:27.3 小島貞博 鶴留明雄
1996 (牡3)フサイチコンコルド 2:26.1 藤田伸二 小林稔
1997 (牡3)サニーブライアン 2:25.9 大西直宏 中尾銑治
1998 (牡3)スペシャルウィーク 2:25.8 武豊 白井寿昭
1999 (牡3)アドマイヤベガ 2:25.3 武豊 橋田満
2000 (牡3)アグネスフライト 2:26.2 河内洋 長浜博之
2001 (牡3)ジャングルポケット 2:27.0 角田晃一 渡辺栄
2002 (牡3)タニノギムレット 2:26.2 武豊 松田国英
2003 (牡3)ネオユニヴァース 2:28.5 M.デムーロ 瀬戸口勉
2004 (牡3)キングカメハメハ 2:23.3 安藤勝己 松田国英
2005 (牡3)ディープインパクト 2:23.3 武豊 池江泰郎
2006 (牡3)メイショウサムソン 2:27.9 石橋守 瀬戸口勉
2007 (牝3)ウオッカ 2:24.5 四位洋文 角居勝彦
2008 (牡3)ディープスカイ 2:26.7 四位洋文 昆貢
2009 (牡3)ロジユニヴァース 2:33.7 横山典弘 萩原清
2010 (牡3)エイシンフラッシュ 2:26.9 内田博幸 藤原英昭
2011 (牡3)オルフェーヴル 2:30.5 池添謙一 池江泰寿
2012 (牡3)ディープブリランテ 2:23.8 岩田康誠 矢作芳人
2013 (牡3)キズナ 2:24.3 武豊 佐々木晶三
2014 (牡3)ワンアンドオンリー 2:24.6 横山典弘 橋口弘次郎
2015 (牡3)ドゥラメンテ 2:23.2 M.デムーロ 堀宣行
2016 (牡3)マカヒキ 2:24.0 川田将雅 友道康夫
2017 (牡3)レイデオロ 2:26.9 C.ルメール 藤沢和雄
2018 (牡3)ワグネリアン 2:23.6 福永祐一 友道康夫
2019 (牡3)ロジャーバローズ 2:22.6 浜中俊 角居勝彦
2020 (牡3)コントレイル 2:24.1 福永祐一 矢作芳人
2021 (牡3)シャフリヤール 2:22.5 福永祐一 藤原英昭
2022 (牡3)ドウデュース 2:21.9 武豊 友道康夫
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