日産自動車とは
日産自動車株式会社は横浜市に本社を構える大手の自動車メーカー。フランスのルノー、日本の三菱自動車とアライアンスを結んでおり、シェアも含め自動車業界での存在感は非常に大きい。なお、日産自動車は2016年に発行済み株式を大量に取得し三菱自動車の筆頭株主になっている。また同社は日経平均株価指数採用されている銘柄でもあるため、日本経済に与えるインパクトが大きい企業の一つでもある。
概説
日産は快進社自動車工場と戸畑鋳物をルーツに持つ企業で1933年にその戸畑鋳物の自動車製造部として誕生し、翌年1934年に現在まで続く社名である日産自動車株式会社に変更している。なお当時は鮎川財閥と呼ばれる日産コンツェルンに属しており、その中には日立グループや日本水産、ニチレイなどの企業が名を連ねていた。
日産は日本の高度成長期に車の需要が高まる中で大きく成長し日本を代表する自動車メーカーになり、同業のトヨタ自動車と共に日本経済を牽引していく。なお、日産は1966年にプリンス自動車を買収するが、その後日産の人気車種として知られるスカイラインはこのプリンス自動車の車種であった。
順調にシェアを拡大させていった日産ではあったが、日本経済のバブル崩壊を受けて得意な技術力を活かした高級車の売り上げが低下し、マーケティングも奏功せず1993年には、およそ2兆円まで有利子負債が膨らんだ状態に陥った。その後、1999年に日産はフランスの自動車会社であるルノーと資本提携を結び、新たにCEOに就任したカルロスゴーン氏が立て直しを図ったことで復活することになった(前述した負債は2003年に完済している)。なお、ルノーとの提携は非常に密接であり多くの部品を両社にて共有している。
日産は「技術の日産」のキャッチフレーズで知られるように、古くから先進的な技術の導入には積極的で、その過程で培った技術力の高さが大きく評価されている。また過酷なカーレースで優勝や入賞実績が多数あり、故障の少なさでも評価を受けている。
また生産方式においても評価されており、特に顧客の注文を生産ラインにすぐに反映させることで受注から納車まで3日という驚きの速さを実現するなど技術だけでは無く生産スピードでも力を証明している。こうした生産方式は日産生産方式(Nissan Production Way)と呼ばれ高級車を扱う工場などで導入されている。
なお、日産は世界規模で販売網を持ち、車に関して言えば北米やヨーロッパの市場ではインフィニティという高級車ブランドを、新興国ではダットサンというブランドの車種をそれぞれ販売している。
展開する主なサービス
自動車の製造・販売および関連事業
関連会社等
車両会社
日産自動車九州株式会社
日産車体株式会社
日産車体九州株式会社
部品会社
愛知機械工業株式会社
ジヤトコ株式会社
日産工機株式会社
金融会社
日産グループファイナンス株式会社
株式会社日産フィナンシャルサービス
その他
株式会社NMKV
株式会社オーテックジャパン
オートモーティブエナジーサプライ株式会社
株式会社クリエイティブボックス
株式会社日産アーク
株式会社日産クリエイティブサービス
株式会社日産オートモーティブテクノロジー
日産トレーデイング株式会社
日産ネットワークホールディングス株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社
フォーアールエナジー株式会社
ルノー・ジャポン株式会社
横浜マリノス株式会社
会社情報
会社名 | 日産自動車株式会社 |
---|---|
設立 | 1933年12月26日 |
本社所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区宝町2 |
事業内容 | 自動車製造、販売、関連事業、他 |