保育所とは
保育所は子どもたちを預けるための保育施設の1つで一般的には保育園と呼ばれる事が多い。なお、保育所には複数の種類がありそれぞれ呼び名も異なるほか、自治体によってもサービスや制度が違っている事がある。
保育所の概要
区分 | 保育所 |
---|---|
施設区分 | 児童福祉施設 |
法令 | 児童福祉法 |
対象 | 0歳~6歳(就学前)までの保育に欠ける児童 |
入所方法 | 市町村と保護者の契約 |
保育時間 | 原則8時間(特例と延長保育あり) |
保育士の配置基準 | 0歳/保育者3:児童1 1・2歳/6:1 3歳/20:1 5・6歳/30:1 |
保育料 | ・地方自治体ごとに設定 ・所得に応じた負担 |
保育日数 | 規定なし |
保育内容 | 保育所保育指針(養護+教育) |
保育所の役割
保育所における保育では、養護と教育が一体化して展開される。養護とは子どもの命を守ること、情緒の安定を図るために保育士が行う援助やかかわりのことである。一方の教育とは、子どもが健やかに成長し、活動がより豊かに展開されるための発達の援助とされる。
また厚生労働省の管轄でもあるため養護が中心になっている。しかし、2018年4月の保育所保育指針の改正により、保育所も教育施設としての役割を担うことになり、福祉施設だった保育所は幼児教育の場になった。
一般的な保育所
保育に欠ける(保護者が仕事や病気などの理由により保育が出来ない)乳幼児を預かり、保育することを目的とした通所型の施設である。日本において保育所は児童福祉法第7条に規定される「児童福祉施設」となっている。また児童福祉施設であるため、幼稚園とは違い厚生労働省が管轄している。
ちなみに「〇〇保育園」とする場合が多いが、「保育園」は通称であり、法律上は、「保育所」である。
なお保育所は以下の2種類に分かれている。
・認可保育所
・認可外(無認可)保育所
認可保育所と認可外(無認可)保育所
認可保育所とは、児童福祉法に基づく児童福祉施設で、国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理等)をクリアして都道府県知事に認可された施設になる。また認証保育所との違いとしては、認可保育所は国が定めた施設であり、認証保育所は東京都独自の制度という違いになる。
一方で、認可外(無認可)保育所は、都道府県の認可を受けずに保育を行っている施設のことを指す。ただし、この中に認証保育所も含まれている。さらに、病院や企業内に独自に設置される「事業所内保育所」も認可外(無認可)保育所の一部となる。