オープンカー(自動車)

オープンカーとは

オープンカー(Open Car)という名称は和製英語になりアメリカではコンバーチブル、イギリスではロードスター、ドイツやフランスではカブリオレがオープンカーという名称に相当する車。ボディデザインの特徴は、ルーフ(屋根)なしか、ルーフが開閉可能なボディデザインをしている。

オープンカーの概説

1900年頃、馬車から自動車へ移行した時に、最初に開発された自動車がオープンカーになる。当時はルーフがないのが一般的な自動車のボディデザインの時代とされており、その後アメリカでは1908年頃からフォード モデルTが発売され、幌付きや固定したルーフがある自動車が発売されたが、当時としてはかなり高価で一般に広がるまでには至らなかった。おおよそその時代までが実用的な自動車として、オープンカーが存在していた時代とされる。

1921年にアメリカで低価格のクローズドボディ(固定式屋根)タイプのエセックス・コーチが発売されると、オープンカーの製造は徐々に数を減らしていく。その後、オープンカー人気が再びアメリカで復活するのは第二次大戦後になる。
ただし、以前のような実用車としてではなく、趣味の車、あるいはステイタスシンボルとしてのオープンカーとして復活する事になる。

なお日本でも戦前からオープンカーは製造されていたが、広くは普及せず有名なモデルとしては1989年マツダから発売されたユーノス・ロードスターになる。ただし同車は世界的に有名な日本製のオープンカーになった。

オープンカーの特徴

オープンカーには、現在一般的なクローズドボディカーにはないユニークな魅力があり、中でもオープンカーの最大の魅力は、性能ではなく一般の道路では他のオープンカーがほとんど走っていないことから生じる、街を走っているだけでも目立つステイタスとしての魅力が大きいことが挙げられる。
またオープンカーで走る際には、ルーフがないため直接風が当たり、開放感を感じられ車との一体感を楽しむことが出来る。
更に現在ではオープンカーは高級自動車メーカーが主に販売していることから、所有するだけでもオーナーのステータスを高めてくれる。高価で希少な前時代的なオープンカーは、アンティークやレトロな魅力があり、コレクションの対象になりやすく、ハイレベルな趣味としてお金持ちに人気がある。また高価で希少な前時代的なオープンカーは、その資産価値も高いことから絵画や美術品のように投資や転売の対象としても扱われている。

一方でオープンカーの最大のデメリットは、真冬や真夏などハードな時期には向いていないことがあげられる。気候が良い季節に乗っていると心地良い爽快感を感じられるが、気候が悪い季節になると乗っているだけでも苦痛になる。またオープンカーは、ルーフが無いことから一般的な自動洗車機が使えず、手洗いで洗車する必要がある。したがって時間かお金に余裕がある人じゃないとクリーンな状態を保てないことは大きなデメリットになる。
また当然ながらオープンカーの場合は突発的な雨に対応する事には苦労し、ゴミや埃などが車内に混入して来る事も避けがたい。更にはトンネルなどでは排気ガスを受ける事も懸念点としては大きい。

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