オルフェーヴル(種牡馬)

オルフェーヴルとは

オルフェーヴル(Orfevre)は日本の種牡馬で現役時代は牡馬クラシック3冠に加えて有馬記念宝塚記念の夏冬のグランプリ、果てはフランスの凱旋門賞に二年連続で挑戦し共に2着に入るなど活躍した競走馬。その圧倒的なレースぶりから近年の最強馬に挙げる人も多い。通算成績は21戦12勝。ちなみに馬名の意味はフランス語で金細工師の意。

競走馬としてのオルフェーヴル

オルフェーヴルは2008年5月に北海道白老郡白老町にある白老ファームにて誕生した。もともと母馬のオリエンタルアートには交配相手としてディープインパクトが選ばれていたが、不受胎になったことを受けてステイゴールドが相手に選ばれていたという逸話がある。

同馬は全兄がGIホースであるドリームジャーニーであり、同馬も兄と同じく早くから期待されていたが、激しい気性が影響したのか、デビューからの5戦の着順は1着、2着、10着、2着、3着と安定しなかった(ちなみに快勝した新馬戦ではゴール後に鞍上の池添騎手を振り落とし放馬している)。しかし、6戦目となるスプリングSを快勝すると、馬が覚醒したかのように連勝街道を突き進み、続く皐月賞日本ダービー、神戸新聞杯、菊花賞有馬記念まで6連勝を果たし牡馬クラシック3冠と有馬記念の計4冠を獲得する。

4歳時は初戦となった阪神大賞典で逸走し大きくコースを外れてしまいながらも驚異的な追い上げで2着に入るなど問題児っぷりが発揮され春の2戦は未勝利に終わる。その後、今後の試金石とされた宝塚記念を快勝した事で凱旋門賞に進む事が決まり、日本を発つ。

前哨戦となるフォワ賞を難なく勝利し、迎えた凱旋門賞では最後の直線で他馬をごぼう抜きし、悲願の日本馬の優勝かと見られたが、追い込んで来たソレミアに最後の最後で交わされてしまい2着に終わる。その後ジャパンカップでもジェンティルドンナに惜敗し2着になり4歳を終える。

競走馬としてラストシーズンとなる5歳は大阪杯を優勝した後で他のレースには目もくれず凱旋門賞へのチャレンジを表明し再度渡仏。2度目となる凱旋門賞では直線狭い所をこじ開けて来る強さを見せたが、地元馬のトレヴの驚異的な瞬発力に屈し、離された二着に終わる。

現役最後のレースとなった有馬記念では単勝1.6倍の圧倒的人気に支持され、その人気通り2着馬に1秒以上もの差を見せる圧勝で現役を締めくくった。

種牡馬としてのオルフェーヴル

圧倒的な強さと破天荒なレースぶりから馬産地でも人気を高めたオルフェーヴルは初年度産駒から皐月賞を勝利しダービーでも2着となるエポカドーロや阪神JFを勝利し桜花賞でも2着に入るラッキーライラックなどを輩出している。

オルフェーヴルの血統

ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート

オルフェーヴルの競走馬成績

レース名 着順
2歳新馬 1着(池添謙一)
芙蓉S 2着(池添謙一)
京王杯2歳S 10着(池添謙一)
シンザン記念 2着(池添謙一)
きさらぎ賞 3着(池添謙一)
スプリングS 1着(池添謙一)
皐月賞 1着(池添謙一)
東京優駿 1着(池添謙一)
神戸新聞杯 1着(池添謙一)
菊花賞 1着(池添謙一)
有馬記念 1着(池添謙一)
阪神大賞典 2着(池添謙一)
天皇賞(春) 11着(池添謙一)
宝塚記念 1着(池添謙一)
フォワ賞 1着(C.スミヨン)
凱旋門賞 2着(C.スミヨン)
ジャパンカップ 2着(池添謙一)
大阪杯 1着(池添謙一)
フォワ賞 1着(C.スミヨン)
凱旋門賞 2着(C.スミヨン)
有馬記念 1着(池添謙一)

オルフェーヴルの種牡馬成績

順位
2017年 82
2018年 16

競走馬情報

生年月日 2008年5月14日
性別 牡馬
毛色 栗毛
通算成績 21戦12勝
主な勝ち鞍 牡馬クラシック3冠、有馬記念、宝塚記念
所属厩舎 池江泰寿(栗東)
生産者 白老ファーム
免責事項

用語集ドットコムでは記事の内容が正確であるように努めておりますが、掲載されている情報はその内容を保障するものではありません。そのため当サイトの情報やその利用によって発生する損害・損失に対しては一切の責任を負いかねます。また、利用に際してはこの免責事項に同意するものとみなしますのでご理解ください。

コメントを残す