ピスタチオ

ピスタチオとは

ピスタチオ(Pistachio)はウルシ科カイノキ属の落葉樹で、食用として用いられているナッツが実としてなる。なおピスタチオは雌雄異株であり、受粉によってその収穫は左右される。

概説

  
ピスタチオは西アジアが原産と言われ、現在ではヨーロッパの地中海地方を中心に栽培されている。乾燥した土地で育つ植物であり、十分な日照と排水が必要とされる。実際の主な世界の産地としては前述した地中海沿岸から始まり、イラン、アメリカ、シリア、トルコなどで多く生産されている。ちなみに現在の生産量世界1位はイランとなっている。
産地によって、種子の甘みやコク、粒に大きさや噛み応えが異なる。世間では、さまざまなナッツがある中、独特の風味があることから「ナッツの女王」とよばれることもあるほど。世界で広く愛されている。
木は10メートルほどまで発育し、楕円形の果実は成熟すると、一部が避けた独特の形状となり、熟すとともに落木する。

ピスタチオの安全性についてはウルシ科の植物なのでウルシオールが含まれており、その成分がアレルギーを引き起こす可能性を持つ。
また、果実そのものが定水分であるとともに脂肪の含有率が高いことから、自己発熱および自然発火の恐れもある。
そのため、コンテナでの保管、輸送については危険防止のため、油分を含んだ布や繊維質の物品と同時保管することは禁止されている。

特徴

ピスタチオの栄養分は主にビタミンBや植物繊維、カリウムなどになる。一般的に「ナッツは太る。ナッツはニキビのもと」と指摘されがちだが、必ずしも当て嵌まらない。理由としてはピスタチオの主な成分は脂質だが、そのほとんどがオレイン酸という脂肪酸で、これはオリーブオイルと同じく良質な植物性の脂肪であり、コレステロールも0である。
産地ごとの違いについては、生産量1位のイランのピスタチオは甘味とコクが強く、食感も香ばしくカリッとしており、アメリカ産についてふっくらとして優しい味わいがある。他ではギリシア産はコクと旨味がしっかりしているものの、軽やかな味わいとさまざまな特徴がある。

また、食べ方としてはナッツとしてそのまま食す以外にも複数あり、その緑色を生かし製菓材料として使う、ケーキやクッキーの飾り付けとして使う、あるいは日本ではあまり見られないが、欧米ではアイスクリームに混ぜ込んでも食される。
ピスタチオは以上の通り、ナッツとして食用だけではなく、様々なところでその特徴を活かした利用が広がっている現状がある。

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